1. 2010.07.03

    バングラディッシュ【仕入れ】

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    バングラディッシュに着いて1日目。

    空港から直接、靴とカバンの工場へ。

    Abedinさんの工場。

    BBJ Leather Goods Ltd →http://www.bbjabc.com/という会社。

    32年前から経営している。

    原料だけで8~10億円やっていた。

    今回訪れた加工品を作る工場を始めて1年くらい。

    スタッフも工場もキレイで躾も出来ている。

    Abedinさんが言っていた。

    『フード、アパレル、住宅、靴やバッグ。全て元々は農業。

    全て農業が土台であり、必要になっている。農業が大切なのである。』

    本当にそうだな、と思った。日本では少し縁遠いものになっているかもしれない。

    そこの工場の標語。

    1.実力でゴールまで
    2.品質管理が第一
    3.自分も集中し、周囲も集中させる
    4.良いことを褒めましょう。間違いから学びましょう。
    5.正直なことは発展の鍵
    6.いつでも清潔
    7.全員が家族

    全て実践できていると感じた。

    ロス率は3%以下。

    1000足/日が最低ライン。

    マックスで5000足/日まで可能。

    この工場では靴と鞄がどのように出来ているのか全て分かる。

    生地があって、部品ごとにカットされて、意外にハイテクな機械もあって、

    縫製して、組み立てて、繋ぎ合わせて、検品して、キレイにして、商品が出来上がる。

    その工程の1つ1つが丁寧にされていて、精度は驚くほど高かった。

    また、元々革の原料をやっていた会社だから、革が本当に良い。

    色んな革を触らせてもらったが、違いが明確にある。革で違いを出せる。

    商品自体の差別化の大きな要素の1つである。

    だいたいの価格も教えてもらった。

    べらぼうに安いというわけではない。

    でもそれでも良いと思った。

    これだけの品質であればOKだろうと。

    日本は安く安く、でも品質は良く!と言ってくる、とバングラの人は言う。

    かなり矛盾していることを言ってくるらしい。

    安かったらそれなりのものしか出来ない。

    品質を良くしようと思ったらコストは高くなる。

    そこに対しての努力を怠ったらダメであるが、行き過ぎも良くない。

    どこかにしわ寄せがきているという商売は長期的には成り立たない。

    バングラの人が価値/価格を高めようと努力している姿は本当に素晴らしかった。

  2. 2010.05.15

    マザーハウスとグロービス

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    マザーハウスの副社長山崎さんとグロービスの代表堀さんの講演会に行きました。

    めちゃくちゃ勉強になりました!!

    社会起業家と起業家。というテーマ。

    社会起業家という今流行り言葉のように唱えられているワードとホリエモンや村上さんなど

    バッシングで叩かれまくったワードに対する対談などもあり、物凄くおもしろかった。

    グロービスはアジアナンバー1の大学院を創り、創造と変革の志士を創ることを使命としている。

    そのために何をすべきか、会社としてどうした方がいいのか、というところにブレがない。

    グロービスなら何かやるんじゃないか、という期待を持たせてくれる。

    前のブログでも書いたことがあるけど、そもそもビジネスは社会問題を解決すること。

    だから社会起業家というコトバが一人歩きするのもどうかと思っていた。

    その考えは山崎さんと堀さんと一緒だった。

    だから両人とも自分のことや会社のことを社会起業家とは言わない。

    そして、社会起業家ももっと規模を大きくして、世の中に対するインパクトを与えないといけない、

    儲かって報酬をたくさん得ないといけない、という思想である。激しく大賛成である。

    儲かって報酬をたくさん得るという裏返しには、本来的には価値の提供があるはずである。(この頃はそうでない場合もあるが)

    だから良いことしているから、儲からなくていいわ、という風潮にならないようにだけはしたい。

    経済性と社会性の両立。

    そしてそれを実現させるためには力がいる。

  3. 2010.04.11

    コレクトポイントやブライダルボックスやマザーハウスなどの大阪の繁盛店

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    大阪の繁盛店巡りを2日続けて。

    【コレクトポイント:http://www.collect-point.jp/index2.html

    心斎橋の商店街に入っているファストファッションブランド。

    2月27日に関西で初めてオープンした。

    ファストファッションでまだポイントだけ行けてなかった。

    店舗やモノ自体はあまり目新しさもなく、価格と品質に驚くようなところはなかったですが、

    ブランドを多数展開していて、それぞれによってターゲットが分かれている形。

    客層で言うと、他のファストファッションよりも若年層化しているような気がした。

    その割に安くはなかったが。

    次にウェディンググッズの【ブライダルボックス:http://www.bridalbox.jp/

    ウェディンググッズの専門店。

    けっこう人が入っている。20人くらい。

    結婚する2人やお友達が買いに来ている。

    自分達でけっこう作るものであることが実感できた。

    心斎橋続きで、最後に【マザーハウス:http://www.mother-house.jp/

    関西のショップは心斎橋だけである。

    ふらっと寄ってみると、店内で誰かが講演していた。

    スタッフの人に聞いてみると、現地の縫製や染めをしている職人さんらしい。

    ビザの更新の関係で、今帰ってきているのだという。

    そして自主的に現地でどんなことをしているのか、どういう想いでやっているのか、現地の現状などをお話されていた。

    Theリアル。

    やはり経験した人が語るのが一番引き込まれる。

    職人さんのお話が終わって、スタッフの方と話していると盛り上がった。

    私がスタッフの方にお伝えした感想などは全部バングラディッシュに伝えるらしい。

    しかもすぐに。商品企画もお客様の提案から作られるものも多いらしい。

    そのくらいお客様がこのショップのことを考えたり、何か役に立ちたいと思ったりしていることだと思う。

    そして、店内は現地のスタッフの写真が目立つ位置に陳列されている。

    現地のスタッフが主役であることが見て取れる。

    現地の人も日本のスタッフもお客様も価値観に共感している。

    お店も全部手作り。

    お客様も良い人ばかり。

    値切られることもない。

    素晴らしかった。


    「こういうものを作って欲しい」という要望をいただけるというのは、そういうものが作れると思われているということで、

    素晴らしいし、お客様がそこまでお店のことを想っているということでもあると思う。

    お客様と店舗との関係性が良いところはお店にいて気持ちが良いし、不景気とか価格とか関係ないのだと思われる。

  4. 2010.02.13

    繁盛店紹介パート3

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    これまでに行った繁盛店をつらつらと紹介。

    時代屋http://www.jidai-ya.com/

    歴史が好きな人には最高にテンションが上がるショップ。

    若女将が対応して色んな話をしてくれた。

    土日には300~400人くらい来る。

    ネットでしか成り立たない商売を束ねてアンテナショップ化したと言う。

    オリジナル商品はあえて追加生産せずに絶版へ。

    ニーズの点を面にし、接客し、ファン化させ、固定化。

    店舗はメーカーに場所を貸しているという考え方。

    セグメントされたショップにしたことで、店員もお客様も質の高い人が揃う。

    素晴らしい善循環の仕組みを構築されたと思う。

    タニザワ鞄。http://www.ginza.jp/tanizawa/

    鞄というコトバを作った鞄屋さん。

    銀座。ダレスバックを初めて作ったところ。めちゃかっこいい。

    インポートブランドの鞄より数倍かっこいい。

    渋谷のSPBS。http://www.shibuyabooks.net/ 本屋さん。

    本屋さん大好き。ほんまに。

    ここは【売る】と【作る】を融合させたショップ。

    本屋がコンセプトを持って、売る以外の要素をもっと持っていってくれたら嬉しい。

    丸ビルと新丸ビルにある

    Studio graphia、case study shop、QUOMIST、THE CONRAN SHOP

    全て行って損はないと思うので、是非。

  5. 2010.02.11

    社会起業家と繁盛店

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    社会起業家として活躍されている山口絵理子さんの講演。

    良かったので紹介。

    http://www.mother-house.jp/ お店は店員さん達の手作り。

    大学時代にアメリカの貧しい国に投資&融資する銀行に行き、そこに現場がないと感じて、アジア最貧国のバングラディッシュへ。

    すぐ帰るつもりが水も電気もない状態で新生活スタート。

    支援っていうものが現場に届いてないことを痛感し、児童労働が目の前で行われているのに、

    外国から来る人(バイヤー)はそれでもまだ買い叩いている現状。

    たぶん今のままだったら何年経ってもそうなのであろう。

    というところから、かわいそうだから買ってあげる!じゃなくて、これいいから買ってあげる。

    そんなバッグを作ろう!という挑戦。

    援助とか寄付とかではなく、ビジネスという立場へ。

    そっからやばいくらいの苦労とか辛さとかがあって、今がある。みたいな。

    大義がしっかりしてる。

    それはこんなところにも表れている。

    マザーハウスでは接客する人をストリートテラーと呼んでいる。

    どんな想いで、どうやって作っているの?を説明する。

    利益と理念が両立されている模範的な企業であると思われる。

    どちらかに偏ったものではない。

    それが本当に大事。

  6. 2010.02.05

    雨水タンクの一番店【節水村】の次なる価値創造

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    雨水タンクの一番店【節水村】の専務から教えてもらいました。

    美酒鍋http://www.mujou.co.jp/おいしそう。

    さて、商売をしている中では【お金を受け取る方と払う方】がいる。

    この払う方の人が受け取る方の人に対する言葉や姿勢って大事やと思う。

    営業とかやと、どうしたらうまくお金を受け取る(受注)出来るのか、ということに苦心する。

    営業うまい人はけっこういると思う。

    けど、払う方としてうまい人って凄いと思う。

    ここの専務さんはうまいと思う。

    さらにすごいところは問屋さんにもメーカーさんにも何かメリットを与えることが出来ないかと、常に考えているところ。

    色んな提案をすると、そうしてもらうには、何か先方にもメリットがないとダメだよね。とおっしゃられる。

    共存共栄。

    の考え方がしっかり根付いているのだと思う。

    さて、そんな節水村の次なる価値創造としてフェアトレードを世の中に広めることを考えている。

    今このような活動を知っている人にはあえて強烈にアプローチはしない。

    今まだ知っていない人、知っているけど行動していない人にどう動機付けていくか。

    知っている人にアプローチしても同じ市場でシェアを奪い合うだけ。

    未来が無い。

    そのために、様々なフェアトレードショップを見て回った。

    表参道のピープルツリーhttp://www.peopletree.co.jp/
    渋谷のグラスルーツhttp://grassroots.jp/
    亀戸のスローウォーターカフェhttp://www.slowwatercafe.com/cafe-index.html
    入谷のマザーハウス(本店)http://www.mother-house.jp/

    をプラプラと。

    感じたこと。

    もっとウリウリしていいのではないかな、と。

    良いことをしている人たちって「売る」ってのが苦手だったりする。

    すごくもったいない。

    理念と利益が共存するショップとして成り立たせたいと思う。

  7. 2010.02.01

    WEBを使った繁盛店

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    繁盛するためにWEBを使うというのではなく、WEBは1つのツール。

    WEBが世に出てまだ数年だろうか。

    WEBが出てきてから消費行動がやはり変わっていっていると思う。

    消費者の力が断然に強くなった。

    1つは消費者の商品を探す力が強くなったこと。

    商品を探す力が強くなると、購買経験が増えて、良い物を探すようになる。

    目が肥えるというのだろうか。

    そうすると、メーカーはより良い物作りをするようになる。

    卸・小売はより良い物・提案を。となる。

    2つ目が情報発信できるようになったこと。

    商品購買の意思決定にブログやレビューを参考にする人が増えている。

    メーカーが伝える一方的な良さだけをPRした宣伝は意味をなさなくなるかもしれない。

    本当に使用してみて、良かったら良い評価をし、悪かったら悪い評価をする。

    この2つを見ると、やはり最後は≪本当に良い商品≫が売れる世の中になると考えられる。

    土屋鞄の本店に行ったことがある。http://www.tsuchiya-kaban.jp/

    売場と工場が繋がってて、ランドセル職人の仕事風景が見えるようになっている。

    やっぱ職人さんかっこいいなぁ、と思いながら。

    子供が嬉しそうにランドセル背負ってる。

    その姿を親が撮る。

    子供が喜ぶ姿を見て、親もショップの人も喜んでる。

    ここはWEBをうまく使って繁盛店になった店である。

    良い物を作っている人がどうやって世の中にPRしていけばいいのかのお手本となるショップだと思う。

    特にメルマガは秀逸なので、是非。

  8. 2010.01.25

    京都繁盛店巡りパート3

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    京都の繁盛店、老舗を巡る旅。パート3。書ききれなかったことを。

    まつひろhttp://matsuhiroshoten.com/へ。

    がま口専門店かつ繁盛店。

    テンション上がりました。

    がま口の商品が所狭しと並んでる。

    しかも一切の妥協なく、がま口商品のみ!

    ただラインナップは豊富で、様々な形の商品展開をしている。

    またがま口製作体験をやっていたり、修理は何回でもOKというサービスであったり。

    そして秀逸なのは、そのショップカード。ショップカードもがま口である。感服。

    市澤信三郎帆布http://www.ichizawashinzaburohanpu.co.jp/cgi-bin/index.cgiへ。

    鞄の基本的価値である丈夫さを保った上で、機能的価値も追求する。

    あと良かったのがカタログ1部につき100円でイラクやチェルノブイリに寄付するというやり方。

    カタログって意外にお金がかかるので、バンバン配るわけにもいかない。

    かといって、お金を取るのにも抵抗がある。

    そこで、社会貢献。うまいやり方である。

    吉水http://www.yoshimizu.com/へ。本当は宿泊がメインなのだけど、今回はカフェ使用。

    そこではお客様が満員だった。何をやっているのですか?と聞くと、金接(きんつぎ)だそうで。

    陶磁器を修復することを言う。純金でやるんだってね。

    中には壊れた陶磁器がなかったから、わざとぶっ壊して来ていた強者も。

    その他にも色んなイベントやってる。だから名簿書いてね。だって。

    おばちゃんうまいこと言うやん、と感心しながら、どんなDM(案内)が届くか楽しみ。

    城たいがhttp://jotaiga.com/のギャラリーへ。

    文字が笑ってる。良いですな。

    そこにあった言葉

    【未来志幸】

    未来というのは確率。

    確率を変えるために意志というエネルギーがある。