2013.05.15

シルバーマーケットに対する取り組み

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シルバーマーケット(シニアマーケット)ってめちゃくちゃ面白い。

 


本日は名古屋でアパレルの経営者10人くらいとお話を聞いておりました。

 


ほとんどの人がミセスのアパレルを取り扱っているのですが、ミセスではなくシルバーにターゲットを絞って活躍されているアパレルショップ様がありました。

 


その経営者のお話が非常に面白かったのでご紹介させてもらいます。

 


シルバーの人たちの来店頻度は1週間に1回、多い人は2回とか3回とか。。普通のアパレルショップなら1ヶ月に1回が標準だと思いますが、ぜんぜん勝手が違うというところがおもしろい。

 


それによって商品政策も変わってきますし、接し方も変わってくるのです。

 


お洋服を買うというのが第一義的な目的でも無くなってきますので、そこでの触れ合いというのが大切になってくるんだろうと思います。

 


お洋服を買うというのが第一義的な目的ではないのですが、基本的にはよく買ってくださる、ということらしいです。

 


もちろん見栄というのもあると思いますが、お洋服に対する価値がそのモノから、そこに付随される触れ合いの提供だったり、その場で楽しい時間を提供できたかどうか、ということになってきます。

 


しかも意外と客単価が高い。これはなぜかというと、お財布に基本的には多くのお金をもっている。これは所得が多いとかではなく、お買い物をする時にお金がなくて恥ずかしい、ということがないように。という心理ではないか、ということです。確実に1万円札は1枚は入っているみたいです。

 


そして一番ビックリしたのが、そんなに買っても着るんですか!?と聞いたら、【着なくても良い。飾るだけで良いんです。】というお答え。

 


びっくりしました。服というのは着て意味があると思っていましたが、飾るだけでも意味や価値を提供できる、ということがパラダイムシフトでした。シルバーの気持ちに寄り添ってずっとずっと商売をされている方だからこそ見えて来た境地だと思います。

 


老人会や地域の集まりなどではやはり前と同じものを着ていきたくない、という心理も働き、購入への喚起付けが出来るみたいです。シルバーの方でしたらそんなに新しい出会いや広範囲にわたる移動などはなく、地域や狭い範囲での活動がメインです。

 


だからこそ狭い範囲の人と会う機会が多いので、同じ商品を多く在庫や陳列することは無い、とのことです。着ていって同じ洋服を着ている人がいたらダメなのです。だから多品種少量のMDになるわけです。

 


そこで【それ良いわね、どこで買ったの!?】と言われれば喜ばれる、ということです。そうやって広がっていくので、余計に同じ服を提供することが無いように、という流れになっていきます。

 


では、何をもって【良いね】と言われるのかどうかというと、プリントが大事、らしいです。プ。プ、プリントなのか・・・と思いました。これからはおばあちゃん世代のプリントをしっかり見てみようと思います。

 


 


シルバーマーケットやシニアマーケットは今注目されているマーケットだと思います。介護などにスポットが当たって注目されていますが、ほぼ全ての業界に対するシルバーやシニアの方々の影響が強くなって来ると思います。

 


では、どんな人がそこのマーケットで活躍できるのか!?今、熱い市場だから狙おうとしているベンチャー系の企業なのか!?と言うと、そうではないと思います。(もちろんどんどん狙って来るのでしょうが、、)

 


ずっとシルバーの方と地域と共に歩まれて来た地元の中小企業の方だと思います。今こそ再度創業するくらいの気持ちでシルバーやシニアの方に対しての商品やサービスを提供して、グングンと業績を伸ばすことが出来るのでは!?と思います。

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