1. 2012.07.21

    投扇興(とうせんきょう)

    COMMENT (0)


    投扇興というお遊びをしたことがありますでしょうか?

     


     


    京都の白竹堂(http://www.hakuchikudo.co.jp/)という扇子の専門店があります。

     


    創業享保三年(1718)でもうすぐ300年の歴史になろうかという老舗の扇子屋さんです。

     


    普通の遊びではなく、教養のつく遊びを!ということで投扇興。もともとしたかったので行くことに。

     


    めちゃくちゃおもしろかった!!しかもそんなに難しくない!ルールもすぐに覚えられる。

     


    そして趣があります。

     


     


    扇子を的に向かってひらひらと舞い投げ、的と扇子の形で点数を競うゲームです。

     


    扇が落とした的(蝶)と扇自身、そして的台(枕)の位置関係を、いろいろな物に見立てて名前と点数を与えるという風流さ。

     


    これぞ【オアソビ】でしょう。

     


    この見立ては基本的には自然の美しさを愛でる気持ちから来ているように思いました。

     


     


    2人対戦で1ゲーム10投。きれいな技になった時はお店の優雅な店員さんたちにも喝采を浴びます。

     


    なんとも優雅な気分にさせてくれるお遊びです。

     


     


    普通のお遊びが飽きた方、おもしろーない、という方は是非、伝統遊戯をお試しください。

     


    次は蹴鞠とか行きたいな。。。

     


  2. 2012.07.18

    千利休の現存する唯一の茶室【待庵】妙喜庵

    COMMENT (0)


    先日、千利休が遺した唯一の茶室である妙喜庵の待庵に行って来ました。

     


     


    念願叶いました。この千利休の茶室、普通に見れるわけも無く、1ヶ月以上前に往復はがきでもって、

     


    拝観のお願いをして、もちろん断られる場合もある。(月曜と水曜は不可)

     


     


    そしてもちろん写真撮影は不可。(このブログに出てくる写真はパンフレットを撮影・・・すいません)

     


    JR山崎駅から徒歩10秒くらい。山崎駅はJR京都から15分で着きます。

     


    何も主張しないけど雰囲気が素晴らしい日本庭園を見ながら、待庵へ。

     


     


    めちゃくちゃ小さい。想像以上の小ささ。2.5畳くらい。これまでの茶室の最小だった4.5畳をさらに小さくしたのだそうで。

     


    ただ、天井の設えや構造的に2.5畳としては広く感じられるつくりになっています。

     


    また、茶室に初めて窓がつくられたのも待庵だそうです。

     


    壁の素材や風合、窓のつくりや配置なども地のものと繋がり、また、侘びさびを伝えるのに適していると思います。

     


    素朴すぎます。素敵すぎます。

     


    この中で千利休と豊臣秀吉が話していたと思うと感動もの。

     


    「茶室の中に世俗的な身分の上下を持ち込まない。人間は本来身分の上下など無い。」

     


    そのとおり。世の中全部茶室で覆ったら良いのに。

     


    嬉しすぎて図面買っちゃいました。

     


     


    そういえばチームラボさんに行った時にも茶室がオフィスの中にあった。上記のようなことを思ってつくったのだという。おもしろい会社である。

     


    深い友情と信頼で結ばれていた花の名手・池坊専好と茶の名人・千利休の話が書かれた本として【花いくさ】がありますが、

     


    これはめちゃくちゃ良かった。池坊に行った時に売られていた本です。

     


     


    待庵は400年くらいの歴史があり、池坊は550年ですか。。。すごいものです。

     


    もちろん行きました。六角堂。

     


     


     


    日本の良い文化は何も変わらずに残っているものだなぁ、と。

     


    もっと感じ、もっと大切にしたいと思います。

     


  3. 2012.07.17

    アパレルメーカー(縫製業)のイワサキ様訪問@東大阪

    COMMENT (0)


    大阪にあるイワサキという高級婦人服を作ってるアパレルメーカーへ。

     


    日本のモノヅクリを勉強してる者です、と言うと会ってくれることに。

     


    会長と社長に現場をご案内いただき、熱い想いを聞かせてもらいました。

     


    【モノヅクリはヒトヅクリ】

     


    全ては良いヒトヅクリのための環境である、と。

     


    寮は近くで非常にきれいだし(8000円)、社員食堂も充実(260円)している。

     


    そして40年以上も前から教育を最重要と認識し、訓練学校を開設。

     


    昼は現場、夜は勉強。超難関の国家資格の技能試験も全員パスするらしい。

     


    【モノを作る工場】から【夢を創る工場】へ。素晴らしい経営者だった。

     


    4人1チーム制が非常に機能していて、魂も受け継がれている。

     


    イワサキでしか出来ないモノヅクリ。

     


    だから百貨店で売られているような有名メーカー(訪問時にはDAKSの品質管理責任者がいました)

     


    の仕事をしているのである。一着7万円くらいのものが平均らしい。

     


    イワサキにしかない道具もたくさんある。この縫い方をするならイワサキしか出来ない、と。

     


    ただ、道具と機械の違いはそれを作る人によって差が出ること。

     


    だからミシンなどの道具は持ってるだけじゃダメなんだよ、やっぱりヒトヅクリだね、と。

     


    全国から優秀な人が集まる。服作りをするならイワサキだ、と。

     


    もちろんメーカーもそうである。良い服を作ってくれるのはイワサキさんだ、と。

     


    営業マンはいない。良い服を作っていれば、自然と来てくれる、注文はしてくれる。

     


    ブランディングは何もしてない。コツコツと信頼を積み重ねてきただけ。

     


    一足飛びにはいかないものですね。でもかっこいい。

     


    先日、再度訪問させてもらった時におっしゃられていたコトバ。

     


    『日本に縫製業が残るなら最後はうちだよ』と。

     


    なかなか言い切れるものではないと思いますが、めちゃくちゃかっこよかった。

  4. 2012.07.15

    フェリシモ訪問(グラミンフェリシモ)

    COMMENT (1)


    先日、フェリシモ様に訪問させていただきました。

     


     


    バングラデシュ視察セミナーを企画した際に、

     


    ≪グラミン・フェリシモ≫http://www.felissimo.co.jp/kraso/act/earth/のプロジェクトについて、

     


    バングラデシュでお話を聞かせてもらいたい!とお願いをしていたところ、日本でお会いさせていただけることに。

     


    めちゃくちゃステキな会社でした。

     


    【ともにしあわせになるしあわせ】というコンセプトワードに従業員の人が愛着を持っていて、

     


    また、それを実践されているんだなぁ、と感じました。

     


    これまで思っていた概念を2つひっくり返されました。

     


    1つ目。良いものや良い活動はなかなか広がらないのでは、ということ。

     


    ハッピートイズプロジェクト(http://www.felissimo.info/toys/)という取り組みもそれを表す1つ。

     


    自分でぬいぐるみの手作りキットを購入して、自分で創作して、完成品を送り返す。

     


    お金も時間も労働力も提供して、貧しい子供たちにHAPPYを贈っている。

     


    これまで37000体以上のぬいぐるみが集まった。すごいことだと思いました。

     


    グラミン フェリシモ(http://www.felissimo.info/kraso/act/earth/2011/12/post-21.html)もそう。

     


    バングラデシュの地方の村で家内制手工業的に生地を生産している人たちから生地を買い

     


    日本で縫製をして、日本で売れるようにしている。その購入金額の一部が寄付される商品もある。

     


    グラミンフェリシモのカタログ1冊でびっくりするくらい売ってました。

     


     


    しっかり両方とも成果も出しながら、良いことが広がっていました。

     


    なんで良いことが広がるのか?

     


    ベタなコトバになりますが、【想い続けて、やり続けたから】なのでは?と。

     


    昨今はすぐに成果を求めたがります。すぐにダメだったら、次!次!!と。

     


    でも、本当に大事なことであれば、ずっと【続ける】のではないでしょうか?

     


    本当に想っていることなのであれば、ずっとチャレンジしながら、工夫して、どうにかするのではないでしょうか?

     


    短期的な成果が注目されがちですが、じっくり想いを熟成することが大事だと思うのです。

     


    2つ目。モノとお金を交換するのではなく、想いとお金を交換するということ。

     


    ネット通販は特に、

     


    『サイトと色が違うから返品したい!』とか『サイズが違うから交換したい!』という声は多少なりともあります。

     


    また、『すぐに届けて欲しい!』とか、『納期に間に合わせて!』という声も多くあります。

     


    でも、フェリシモの購入方法では、どの商品がくるのか分からない。(だいたい6パターンの中から1つ送られてくる形。指定は出来ない)また、いつ送られてくるのかも分からない。のです。

     


    その【モノ】ではなく、【想い】を購入している、という印象です。

     


    これもなかなか勇気が必要な売り方ですが、自分たちが届けたい想いをしっかり理解している方にしっかり売りたい!という想いがしっかり伝わってきます。

     


    特殊な売り方をすることで、ある一定のフィルタを通して、ステキなお客様で溢れる企業になっているのだと思います。

     


    もちろん【モノ】としての機能やデザインや価格がお客様に受け入れられるものであることに妥協はありません。

     


    良いものが広がるためには上記の要素も必要だからです。

     


     


    そこで感じたことは、このお話をしてくださった方が本当に良い人だったのです。

     


    パッと会った瞬間から分かるステキオーラを身に纏われていました。

     


    そこでハッと思ったことが、【お客様】と【会社(従業員)】はシンクロしていくのだな、と。

     


    どうやって【ともにしあわせになるしあわせ】を社員に浸透させ、実行させているのですか?

     


    と聞いたら、それは何か特別なことをするわけではなく、みんなの言葉だったり、行動だったり、

     


    日々の1つ1つがそれを創っているのです、とお話いただきました。

     


    お客様も良い人ですし、会社に所属している人も良い人!

     


    自分と同じ人をお客様として連れてくるのでしょう。

     


    だから、安いものしか売れない!とか、モールでしか売れない!という方は、

     


    自分もそうなってないか、自分の会社の人がそうなっていないか、自問してみていただければと思います。

     


    ステキな会社創りがステキな顧客創りなのだと実感しました。

  5. 2012.07.11

    香川の繁盛店と老舗(宝生堂、吉岡源平餅本舗、熊岡菓子、三友堂)

    COMMENT (0)


    香川県高松市と善光寺市の繁盛店と老舗をプラプラと。

     


    まずは高松の三越のちょうど裏手にある【三友堂】(HP無し)

     


    香川県高松市の老舗和菓子屋さんの三友堂は明治5年創業。

     


    女将さんに聞くと、明治維新で武士が鍛冶屋になったり、お菓子屋さんになったのだと言う。

     


    色んな老舗さんに行きますが、創業140年くらいが多いのはこの頃の武士が職を求めて商売をしだしたんだなぁ、と納得。

     


    だから老舗さんには武士の魂が残ってるのかもしれません。

     


    お菓子はこんな感じ↓↓

     


     


    次に三友堂の並びをずっと琴電方面に行くと出てくる吉岡源平餅本舗。

     


    お店に入ると、誰もいないなーと思っていたら、

     


    『おおばあば!お客さんだよーー!!』とかわいい小さい子の大きな声。

     


    すると、まさに≪おおばあば≫と呼ばれるにふさわしい気品溢れるばあちゃんが。

     


    『おおばあばなんですね!』と言うとにっこりして、『はい、ひ孫なんです』と。

     


    今は孫の代が暖簾を守っていて、6代目。おおばあばは4代目。

     


    ステキな家族経営の老舗さんである。カウンターの奥では商品を作られている。

     


    お菓子はもちろん源平餅。

     


     


    琴電に乗り込んで、香川で一番行きたかっためがねの繁盛店・宝生堂さんへ。

     


     


    まず店内に入ると、家族連れのお客様が多数来店中。

     


    邪魔しないようにお店の中をプラプラ。その間も店員さんとお客様の張りのある元気な声が聞こえてくる。

     


    店員さんみんな楽しそうで、それがお客様にも伝播してるように、お客様も笑顔である。

     


    フラフラしてると河田さんが出てきてくださり、ご挨拶。

     


    行くと伝えていなかったのに、めちゃくちゃ丁寧にご対応してくださる。

     


    店内を案内していただきながら、色んなことを教えていただきました。

     


    基本的には3倍。売場もアイテム数もメンテナンス道具も。さすが一番店。

     


    目の検査についても5m視力検査室を持っている。今は少ない売場で効率的に、となっているから小型測定機が主流。

     


    ただ、一番正確に視力が測れる5mの場所を確保している。95%か100%かの違いだと言う。

     


    せっかく5m検査をしていたのに、お客様に古いと言われたので、小型測定機も買われたのだという。どこまでこだわるか。

     


    またメーカーから色んなものをくれたり、買ったりするけど、自社の基準に満たないものは使用しない。

     


    そして自分たちで作り上げるのだと言う。POPもそう。メガネ姿の確認のビデオカメラもそう。

     


    などなど、自分たちの基準を明確にして、それに対する妥協は無し。

     


    お客様にしっかり伝えたり、自社で試行錯誤しながらこだわり抜く。

     


    そのためには人も必要。実際に平均のメガネ屋さんの2倍くらい人がいるみたい。

     


    大手やチェーンは効率化を掲げ、人手を減らしていく時代の中、そこは効率化を求めず、

     


    お客様のためにお客様と商品と向き合う時間と質を高めること。

     


    河田様からも『大手が人を減らしてるんだったら、中小は増やさないと。大手の逆をやらないと。』と教えていただきました。

     


    ほんとそう。そのためにしっかりお客様を呼んで、利益も出さないといけないけど。

     


    卵が先か鶏が先かみたいな話になってしまいますが、これからの中小企業が儲かるためには人を入れていかないといけないと思う。

     


    儲かるから人を入れることが出来るということも分かりますが、儲かるために人を入れる。

     


    この舵取りが大事になるかな、と。

     


    お客様に対するところや、自社が大事にしたいものに対しては非効率化しないといけないと思う。

     


    それ以外のところの効率化はもちろん必要だけど。これからは非効率化へ。

     


    それが差別化になる。人と人との触れ合いの中で、良いお客様が良いお客様を呼ぶ流れを創る。

     


    プロの商売人が徹底的に商品とお客様のことを知る。それ相応のお客様が来る。

     


    ココロを揺り動かされて、購入し、満足し、また良いお客様を連れてきてくれる。

     


    永く続く老舗や繁盛店はこの流れがある。良いお客様で満ちている。

     


    チラシも何回も見返して、勉強させてもらいます!

     


     


    もちろん商品構成なども抜群でした。

     


     


    高松を後にして、善光寺へ。

     


    善光寺の隣にある堅パンで有名な熊岡菓子店へ。

     


    こちらの熊岡菓子店さんも古く明治29年創業の老舗企業。

     


    こちらも家と店と作る場所が一体化している昔ながらの形態を残しているお店。

     


    道からフラッと見ると、

     


     


    こんな感じで堅パンが並んでいますが、1枚15円とか30円とか。

     


    お店構えが最高に良い感じ。四国八十八箇所のお遍路さんをしている人たちにとっては良いお休み処だと思われます。

     


     


     


    香川に行く際はうどんばっかり食べてないで、その地域の繁盛しているお店や老舗さんに行くと

     


    また違った深みのある旅になると思います。

     


    地域のこと、歴史、他のステキなお店などなど教えてくれます。

     


    そして人間味溢れる人との出逢いが一番の醍醐味。