2012.07.17

アパレルメーカー(縫製業)のイワサキ様訪問@東大阪

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大阪にあるイワサキという高級婦人服を作ってるアパレルメーカーへ。

 


日本のモノヅクリを勉強してる者です、と言うと会ってくれることに。

 


会長と社長に現場をご案内いただき、熱い想いを聞かせてもらいました。

 


【モノヅクリはヒトヅクリ】

 


全ては良いヒトヅクリのための環境である、と。

 


寮は近くで非常にきれいだし(8000円)、社員食堂も充実(260円)している。

 


そして40年以上も前から教育を最重要と認識し、訓練学校を開設。

 


昼は現場、夜は勉強。超難関の国家資格の技能試験も全員パスするらしい。

 


【モノを作る工場】から【夢を創る工場】へ。素晴らしい経営者だった。

 


4人1チーム制が非常に機能していて、魂も受け継がれている。

 


イワサキでしか出来ないモノヅクリ。

 


だから百貨店で売られているような有名メーカー(訪問時にはDAKSの品質管理責任者がいました)

 


の仕事をしているのである。一着7万円くらいのものが平均らしい。

 


イワサキにしかない道具もたくさんある。この縫い方をするならイワサキしか出来ない、と。

 


ただ、道具と機械の違いはそれを作る人によって差が出ること。

 


だからミシンなどの道具は持ってるだけじゃダメなんだよ、やっぱりヒトヅクリだね、と。

 


全国から優秀な人が集まる。服作りをするならイワサキだ、と。

 


もちろんメーカーもそうである。良い服を作ってくれるのはイワサキさんだ、と。

 


営業マンはいない。良い服を作っていれば、自然と来てくれる、注文はしてくれる。

 


ブランディングは何もしてない。コツコツと信頼を積み重ねてきただけ。

 


一足飛びにはいかないものですね。でもかっこいい。

 


先日、再度訪問させてもらった時におっしゃられていたコトバ。

 


『日本に縫製業が残るなら最後はうちだよ』と。

 


なかなか言い切れるものではないと思いますが、めちゃくちゃかっこよかった。

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