2012.08.29

繁盛店から見る方向性 その1-【好きなことしながら脱効率化】-

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色んなショップに行く中で【楽しいなぁ】とか【おもしろいなぁ】とか【ステキやなぁ】と感じさせてくれるショップの共通項。

 


≪脱効率化して、自分たちが大切にしていることを伝える・表現する。≫

 


≪脱効率化して、顧客密着・感動接客をしている。≫

 


ということ。(もちろんお客様に価値を生むこと以外では効率化してないとダメ)

 


自分の好きなことやってるから、自然にそうなるのだと思う。

 


勉強のためにお伺いさせてもらった繁盛店の経営者の方と話していると特に感じる。

 


静岡の橋本屋さん(http://www.hashimotoya-maturi.com/)は【祭りで日本を元気にする!】という想いを伝えるために。

 


北関東のサトーカメラさん(http://www.satocame.com/)は【想い出をキレイに一生残すために】という想いを伝えるために。

 


京都の衣さん(http://www.koromo-kyoto.com/)は【布に魂を入れてくれる職人たちの思いを伝えるために】という自分たちの大切にしていることを伝えるために。

 


などなど、他にも紹介しきれないくらいたくさんステキな企業がある。

 


商売であればココロを動かしてなんぼ。

 


ただたんに【モノ】と【カヘイ】を等価交換しているだけだったら安いとこにいく。

 


安くないと売れないとも思わない。売場がでかくないと売れないとも思わない。

 


でもココロを動かすことが出来なくて、売れないのはしょうがない。

 


ココロを動かすことが出来なかったら、安いところ、商品が多いところ、で買うんだろう。

 


でも消費者も本当は安いところ、商品が多いところばかりで買いたいとも思っていない。

 


損か得か、というテーブルの上に判断基準がのった瞬間、大手が勝つ。

 


でも、好きか嫌いか、というテーブルの上に判断基準がのった瞬間、中小が勝つ。

 


中小企業は自分の好きなこと、大切にしたいこと、をもっともっと大事にして磨き上げて伝えたら良い。

 


大手みたいに何かにとらわれることなく、調整することなく、自分の好きなように。

 


お客様を喜ばせて楽しませて繁盛しているショップがたくさんある。

 


小さくてもいいからそれぞれの事業ドメインでステキな個店が力強く経営する。

 


そういう個店が多いところは地域としても魅力的だと思う。(人間味溢れる下町とか、台湾とかバングラデシュもそうだった)

 


どのお店も同じような大手チェーンしかないところと人間味溢れるおもしろいおっちゃんおばちゃんのお店がたくさんあるところ、どっちが良いんだろう?どっちが行きたい?

 


ソーシャルの時代になり、主権が生活者に渡ったのであれば、そういう時代の引き戻しがあるのではないか。(地域活性化と中小企業の台頭)

 


ネットショップもそう。商品数が多かったら売れるというのはもうおしまい。

 


デバイスもスマホに移行していっている。

 


(3年で最低でも流通は3倍くらいにはなると思う。こんな成長市場なかなかないと思う)

 


ライフサイクルも転換点間近になってNo1からOnly1(自分に合ったお店)へ。

 


(大型店は集約され、セレクト型が出てくる。業種や単品という縦串ではなく、コンセプトや想いという横串でのショップも今よりも成り立ちやすくなる)

 


共通していえるのは、より個へ。より小へ。

 


商品とお客様をつなぐものが商売人であれば、そこを展開していくものがコンテンツ(その流通を早くさせたり、見つかりやすくするのがソーシャルメディアかもしれない)

 


かけ声とか接客みたいな役割を果たすもの。だから本当に商品とお客様のことを知っているところが強い。

 


ただ単に販売力があるから、安く仕入れられるとかいうショップは厳しくなってくる。

 


1人1人のわがままなお客様の心やニーズや問題にピタッと寄り添わないといけない。

 


だから売れない商品を登録するよりも、商品とお客様のことを考えてコンテンツを作る。

 


(ここらへんが出来てると本店サイトの売上構成比が高い。できてなければモールの売上構成比が高い。これからの流れを見ても、モールの売上比率が高いショップは超危険信号)

 


(アマゾンの動きも楽しみ。品揃え、価格、納期はものすごく強いが、ここらへんの血の通うところ(コンテンツ系)はどうしていくだろう・・・レコメンドという意味ではなく。ソーシャルメディアと連携しても解決しないと思うし・・・ウィキペディアみたいな方向なのかなぁ。。。)

 


客層ではなく、個へ。客層別対応ではなく、あなた対応へ。

 


大手さんは図体がでかくなって、なかなかスマホ対応(スマホ最適化)できないかもしれない。

 


大手さんはお客様の数が多いから、売上や効率化が求められるから、個の対応が出来ないかもしれない。

 


どう考えても中小企業が自分の好きなことを楽しくやる形が大きな流れになりそう。

 


お客様の物理的にも心理的にも近い距離にいることが出来るし。距離の近さが中小の強みの1つ。

 


近い距離にいることができたら、価格の優先順位は下がる。

 


今の形の大きなビジネスはどの距離で商売していくのだろう?成り立たなくなるのかもしれない。

 


中途半端に全部カバーしようとすると、お客様との距離が中途半端になり、誰からも見向きされないようになるかもしれない。

 


個店がそれぞれの良さに磨きをかけて、志や自分の好きなことを宣言する。で、本気でやる。

 


そうすると、今の構造はひっくり返る時がくるかもな、とも思う。

 


ココロを揺さぶるためには、効率化ではない。プロの商売人の人間臭さや心。

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