2010.10.12

ベトナム視察ツアー ~ベトナムの商習慣を知る~

COMMENT (0)


ベトナム視察の三日目はベトナムの商習慣を知ろうということで、まずはジェトロに行って、そこから戦争博物館に行ってから、スーパーに行きました。

 

ジェトロの人のお話も非常に興味深い内容が多かった。だいたい日本企業は今商工会に入っているところで1000社弱。この倍くらいはいるだろうということで、約2000くらいの会社が進出している。だが、まだ中国やタイに比べたら全然進出していないらしい。

 

ハノイにはキヤノンやキンハイ(台湾系)半分はメーカーや部品メーカー。輸出加工型。

 

電力は南で作って、北へ送っている。双日や東京電力などがフーミンでやっている。

 

南の開発区は北が押さえていて、値段が上がったら売却している。

 

イオンの進出。ファミマのFC(現在4店舗)、コープマート100店舗強など日本企業も徐々に進出を始めている。これは2009年に販売・流通の国内市場開放が行われたからである。

 

非モダントレード(伝統的なお店)はレシートを出さない。税金がしっかり納められていない。だからパパママショップにIPO企業は入りづらい。現在モダントレードは30%くらい。

 

日系の企業ではエースコックがパパママショップを攻略している。これに合弁でキリンがのっかっている。キリンの商品は午後ティーなど。エースコックもフォーを作っている。

 

進出の仕方としては、

1.          日本で成功してから?

2.          日本で負け組が?

3.          新しく立ち上げた会社が?

という形があり、それぞれのスタイルがある。

 

全国を網羅する流通網がない。ディストリビューターを分ける形で対応。

 

人、モノ、金を突っ込む勇気があるか。というところが大事で、タイに拠点があって、、、とかではなく、ベトナム第一でいく会社は成功しやすい。

 

消費財で成功しているとなると、パルス!?という文房具。かなりの流通シェア。ここからカンボジアとラオスへの展開。本屋に卸して、そこの流通に乗せている形。

 

委託や棚貸しという制度がある。

 

産業政策として、小売流通が最後の砦。だからまだ完全に開放されているという訳ではない。1店舗目はOK。2店舗目からエコノミックニーズテストが必要。

 

正札やエンターテイメント性があるのはモダントレード。しっかり税金を払っている。

 

made in japanは通用する。エレクトロニクスは差がなくなってきた。SONYは高級路線。SHARPは低価格路線。サムスン、LGは良い。これは携帯のイメージ。

 

日本人の会議や部会はある。これはメーカーが主として、団結して国に要望していくための機能を果たしている。

 

消費者が求めているものは、そこそこのサービスをそこそこの場所で、ということを望む。

 

トレンドを見るには、小さくて小奇麗なお店で見る。

 

お店の入れ替わりは激しい。まず空いている立地でお店を立てるかどうか。

 

石油とエネルギーが儲かっている。国の半分以上の儲けを出している。

 

国が期待しているのは製造業に来てもらうこと。

 

2人っ子政策。安全なおもちゃや粉ミルクなどはウケるのではないか。

 

地元のマキシマークというスーパーに行くと、エースコックとロッテとメイジは入り込んでいた。

 

乾電池はDURACELLに握られていた。

 

本当に感じたのは日本の昔の総合スーパーだなぁ、という印象。

 

1フロアに食料も衣料も生活雑貨も医薬品もなんでもある形。

 

また1つ1つの棚に店員がいる形。まだまだセルフ化されていないのだろう。

 

これがライフサイクルが進むにつれて、細分化し、専門店化していくのかもしれない。

 

また違う道を辿るかもしれない。ただ、ここには変化しそうな勢いと可能性が満ちていた。

 

ベトナム視察を通じて、そのような想いはずっと持っていたが、本当にこれからが楽しみな国なんだな、と思った。

コメント

コメントはまだありません。

コメントの投稿


3 × = 二十 七