1. 2012.08.31

    繁盛店から見る方向性 その3-【中小企業のブランディング】-

    COMMENT (0)


    小売業がモノヅクリするようになる。高いものでも買ってもらえる。

     


    このために顧客密着や信頼・絆が築けていることが必要、というのが昨日のブログのハイライト。

     


    ブランドというのは信頼関係が出来たときに初めて出来るもの。

     


    だから一方通行では出来ないもの。

     


    ブランドとは、企業と顧客の「約束」の上に成り立った揺るぎない精神的な「絆」であり、商品競争と関係なく優位に立てられる。

     


    ソーシャルの時代になり、ブランディングはマスメディアやお金がある企業がするもの(できるもの)ではなく、

     


    生活者との接点全てで行われるものになっていってる。(中小企業にとっては絶好の時代)

     


    だから企業文化が大事になってくる。

     


    権限は大幅に生活者との接点を持つ人に委ねられるべきで、企業文化をベースにした自主性が重んじられる。

     


    繁盛店を見ていると全ての言葉や行動が【2WAY】になっている。

     


    ブランディングの時にも大事な視点ですが【1WAYから2WAY】へ。

     


    これをどう表すか、発信するか。

     


    例えば、品質が良いんです!というメッセージを発信している企業や商品は多いけど、

     


    これは1WAY。これを2WAYにすると、

     


    ポロコロッソ(http://www.porco-rosso.co.jp/)さんみたいに【20年後に息子に譲りたいもの】となる。

     


    品質の良さを伝えるメッセージが2WAYになっている。これだけで響くメッセージになる。

     


    ただこれって出すのが難しいし、出てもこれでいいのかな!?と思ってしまうと思う。

     


    そう思って考えていたのだが、文頭に【あなたにとって】という言葉をつけて、

     


    違和感があるか、ないか、で判別できるんじゃないかな、と思っている。

     


    例えば、【もう1つの我が家】(リッツカールトン)【第三の安らぎの場】(スターバックス)

     


    これは【あたなにとって】が文頭についても違和感が無い。

     


    もしくは文末に【ねっ!あなたもそう思わない!?】がついても違和感が無いかどうか。激しく納得できるかどうか。

     


    視点が生活者からかどうか。(もちろん生活者に変に迎合するのも良くないけど)

     


    ブランドが出来上がっていくには、X軸(縦軸)に歴史、Y軸(横軸)に接触頻度(店舗や広告など)。

     


    ベースには2WAYのメッセージ。

     


    今から大事になっていくのは、Z軸(右斜め横軸)に感動(想いの深さ。ココロ揺さぶられた度合い、など)なのだろうと。

     


    ここらへんはソーシャルの波にも乗りやすい。

     


    昔から続いている企業は意識せずともここらへんのことが出来てきた。

     


    100年を越える企業が日本は世界一。

     


    それは日本の企業や経営者が生活者と寄り添って歩みを進めてくることが得意なんだと思う。

     


    それが今の時代、もう一度大事になってきた。

     


    ファイナンスやマネジメントやマーケティングとか、欧米系の言葉がいろいろありますが、(ブランディングも含め)

     


    こんな言葉がある前から、ここらへんで言われていることは老舗企業は意識せずに体得している。

     


    特に出来て間もない業界(IT系やEC系など)は老舗企業から学ぶことは多い。

     


    結局ブランドは【あなたの企業、あなたの商品じゃなきゃダメ】という生活者から見た【存在意義】の象徴なんだと思う。

     


    それが出来ているのが老舗企業なんだろう、と。

  2. 2012.08.29

    繁盛店から見る方向性 その2-【小売業のモノヅクリ】-

    COMMENT (0)


     


    好きなことをする。そして脱効率化して、お客様と商品をつなぎ、密着させる。

     


    昨日のブログのハイライト。

     


    そこからどうするか。いろんな道がある。

     


    単品を極めて、大手と伍して戦う形もあり。(モノ売りではなく、単品売り)

     


    価値や体験をお客様に届ける形もあり。(モノ売りではなく、コト売り)

     


    あとはやはりモノヅクリだと思う。(モノ売りではなく、モノ作り)

     


    3年前このままでは中小の小売業・ネットショップの中小企業がやばいのでは!?

     


    と思って、いろんな人に会いに行ったり、勉強したりした。

     


    そこで辿り着いたのが、

     


    1.顧客密着(昨日のブログ)

     


    2.モノヅクリ(このブログ)

     


    3.企業文化

     


    この3つを徹底的にやることだ、と思い、実践&お伝えさせていただいてきたつもり。

     


    モノヅクリもデザイナーや天才が作るものではなく、お客様のことをお客様より知ってるから作れるというモノヅクリの形。

     


    小売業が川上にのぼっていくときの形。

     


    この単品におけるこのグレードでこの価値の商品があったらこんな人に売れるのになぁ、というのは小売業のMDを構築していく時には必須の考え方。

     


    これをモノヅクリに活かす。(メーカーさんに情報提供して、オリジナル商品を作る形もある)

     


    小さなお店が創意工夫して新しいものを売っている。これってステキなことだし、市場の創造だと思う。

     


    売れているものを売っていたら粗利が下がるし、大手の得意分野。ここで戦うとしんどいことになる。

     


    だから市場創造や顧客創造しないといけない。

     


    個へ。小へ。Small is Cool。Small is Smart。

     


    モノヅクリも低価格大量少種から高価格小量少種へ。

     


    これも効率の面や売上至上主義の面から大手さんはできないのでは、と思う。唯一アップルがこんな感じでやってるのかな、と。

     


    ライフサイクルが進み、個が強くなり、目も肥えた今、いかにその人にとっての価値/価格を高められるかが大事になってくる。

     


    商品が売れるかどうかは価値(=機能、デザイン、品質、素材、などなど)と

     


    価格(実際に支払う金額、失敗したらいやだなと思うコスト、買いに行く時間のコスト、などなど)のバランスによって決まる。

     


    だから、価値を上げたら良い。価格(単に金額だけではない)を下げたら良い。

     


    価値はよりパーソナルに添わないといけないので、商品もよりセグメントされ、小量になり、少種にもなる。

     


    (余談になりますが、価値のパーソナライズを表現しようとすればネットショップであれば、1商品が1商品ページであることも変わってくるかもしれない。個の価値ごとにページがあってもいいのでは!?と思ってる。リアル店舗はそれを接客でやっていた。その人を見て、話して、感じて、その人用の言葉で商品セレクトのお手伝いをしてあげる。これにどこまで近づけられるのか。楽しみである。)

     


    だから販売価格という価格は上がってしまう。だから高価格小量少種を志向する。(それが売れれば、小量が中量くらいにはなるんだろうけど。)

     


    高いものでも買ってくれるくらいの顧客密着や信頼・絆が築けている前提が必要になる。

     


    これが企業文化やブランドにつながってくる。

     


  3. 2012.08.29

    繁盛店から見る方向性 その1-【好きなことしながら脱効率化】-

    COMMENT (0)


    色んなショップに行く中で【楽しいなぁ】とか【おもしろいなぁ】とか【ステキやなぁ】と感じさせてくれるショップの共通項。

     


    ≪脱効率化して、自分たちが大切にしていることを伝える・表現する。≫

     


    ≪脱効率化して、顧客密着・感動接客をしている。≫

     


    ということ。(もちろんお客様に価値を生むこと以外では効率化してないとダメ)

     


    自分の好きなことやってるから、自然にそうなるのだと思う。

     


    勉強のためにお伺いさせてもらった繁盛店の経営者の方と話していると特に感じる。

     


    静岡の橋本屋さん(http://www.hashimotoya-maturi.com/)は【祭りで日本を元気にする!】という想いを伝えるために。

     


    北関東のサトーカメラさん(http://www.satocame.com/)は【想い出をキレイに一生残すために】という想いを伝えるために。

     


    京都の衣さん(http://www.koromo-kyoto.com/)は【布に魂を入れてくれる職人たちの思いを伝えるために】という自分たちの大切にしていることを伝えるために。

     


    などなど、他にも紹介しきれないくらいたくさんステキな企業がある。

     


    商売であればココロを動かしてなんぼ。

     


    ただたんに【モノ】と【カヘイ】を等価交換しているだけだったら安いとこにいく。

     


    安くないと売れないとも思わない。売場がでかくないと売れないとも思わない。

     


    でもココロを動かすことが出来なくて、売れないのはしょうがない。

     


    ココロを動かすことが出来なかったら、安いところ、商品が多いところ、で買うんだろう。

     


    でも消費者も本当は安いところ、商品が多いところばかりで買いたいとも思っていない。

     


    損か得か、というテーブルの上に判断基準がのった瞬間、大手が勝つ。

     


    でも、好きか嫌いか、というテーブルの上に判断基準がのった瞬間、中小が勝つ。

     


    中小企業は自分の好きなこと、大切にしたいこと、をもっともっと大事にして磨き上げて伝えたら良い。

     


    大手みたいに何かにとらわれることなく、調整することなく、自分の好きなように。

     


    お客様を喜ばせて楽しませて繁盛しているショップがたくさんある。

     


    小さくてもいいからそれぞれの事業ドメインでステキな個店が力強く経営する。

     


    そういう個店が多いところは地域としても魅力的だと思う。(人間味溢れる下町とか、台湾とかバングラデシュもそうだった)

     


    どのお店も同じような大手チェーンしかないところと人間味溢れるおもしろいおっちゃんおばちゃんのお店がたくさんあるところ、どっちが良いんだろう?どっちが行きたい?

     


    ソーシャルの時代になり、主権が生活者に渡ったのであれば、そういう時代の引き戻しがあるのではないか。(地域活性化と中小企業の台頭)

     


    ネットショップもそう。商品数が多かったら売れるというのはもうおしまい。

     


    デバイスもスマホに移行していっている。

     


    (3年で最低でも流通は3倍くらいにはなると思う。こんな成長市場なかなかないと思う)

     


    ライフサイクルも転換点間近になってNo1からOnly1(自分に合ったお店)へ。

     


    (大型店は集約され、セレクト型が出てくる。業種や単品という縦串ではなく、コンセプトや想いという横串でのショップも今よりも成り立ちやすくなる)

     


    共通していえるのは、より個へ。より小へ。

     


    商品とお客様をつなぐものが商売人であれば、そこを展開していくものがコンテンツ(その流通を早くさせたり、見つかりやすくするのがソーシャルメディアかもしれない)

     


    かけ声とか接客みたいな役割を果たすもの。だから本当に商品とお客様のことを知っているところが強い。

     


    ただ単に販売力があるから、安く仕入れられるとかいうショップは厳しくなってくる。

     


    1人1人のわがままなお客様の心やニーズや問題にピタッと寄り添わないといけない。

     


    だから売れない商品を登録するよりも、商品とお客様のことを考えてコンテンツを作る。

     


    (ここらへんが出来てると本店サイトの売上構成比が高い。できてなければモールの売上構成比が高い。これからの流れを見ても、モールの売上比率が高いショップは超危険信号)

     


    (アマゾンの動きも楽しみ。品揃え、価格、納期はものすごく強いが、ここらへんの血の通うところ(コンテンツ系)はどうしていくだろう・・・レコメンドという意味ではなく。ソーシャルメディアと連携しても解決しないと思うし・・・ウィキペディアみたいな方向なのかなぁ。。。)

     


    客層ではなく、個へ。客層別対応ではなく、あなた対応へ。

     


    大手さんは図体がでかくなって、なかなかスマホ対応(スマホ最適化)できないかもしれない。

     


    大手さんはお客様の数が多いから、売上や効率化が求められるから、個の対応が出来ないかもしれない。

     


    どう考えても中小企業が自分の好きなことを楽しくやる形が大きな流れになりそう。

     


    お客様の物理的にも心理的にも近い距離にいることが出来るし。距離の近さが中小の強みの1つ。

     


    近い距離にいることができたら、価格の優先順位は下がる。

     


    今の形の大きなビジネスはどの距離で商売していくのだろう?成り立たなくなるのかもしれない。

     


    中途半端に全部カバーしようとすると、お客様との距離が中途半端になり、誰からも見向きされないようになるかもしれない。

     


    個店がそれぞれの良さに磨きをかけて、志や自分の好きなことを宣言する。で、本気でやる。

     


    そうすると、今の構造はひっくり返る時がくるかもな、とも思う。

     


    ココロを揺さぶるためには、効率化ではない。プロの商売人の人間臭さや心。

  4. 2012.07.21

    投扇興(とうせんきょう)

    COMMENT (0)


    投扇興というお遊びをしたことがありますでしょうか?

     


     


    京都の白竹堂(http://www.hakuchikudo.co.jp/)という扇子の専門店があります。

     


    創業享保三年(1718)でもうすぐ300年の歴史になろうかという老舗の扇子屋さんです。

     


    普通の遊びではなく、教養のつく遊びを!ということで投扇興。もともとしたかったので行くことに。

     


    めちゃくちゃおもしろかった!!しかもそんなに難しくない!ルールもすぐに覚えられる。

     


    そして趣があります。

     


     


    扇子を的に向かってひらひらと舞い投げ、的と扇子の形で点数を競うゲームです。

     


    扇が落とした的(蝶)と扇自身、そして的台(枕)の位置関係を、いろいろな物に見立てて名前と点数を与えるという風流さ。

     


    これぞ【オアソビ】でしょう。

     


    この見立ては基本的には自然の美しさを愛でる気持ちから来ているように思いました。

     


     


    2人対戦で1ゲーム10投。きれいな技になった時はお店の優雅な店員さんたちにも喝采を浴びます。

     


    なんとも優雅な気分にさせてくれるお遊びです。

     


     


    普通のお遊びが飽きた方、おもしろーない、という方は是非、伝統遊戯をお試しください。

     


    次は蹴鞠とか行きたいな。。。

     


  5. 2012.07.18

    千利休の現存する唯一の茶室【待庵】妙喜庵

    COMMENT (0)


    先日、千利休が遺した唯一の茶室である妙喜庵の待庵に行って来ました。

     


     


    念願叶いました。この千利休の茶室、普通に見れるわけも無く、1ヶ月以上前に往復はがきでもって、

     


    拝観のお願いをして、もちろん断られる場合もある。(月曜と水曜は不可)

     


     


    そしてもちろん写真撮影は不可。(このブログに出てくる写真はパンフレットを撮影・・・すいません)

     


    JR山崎駅から徒歩10秒くらい。山崎駅はJR京都から15分で着きます。

     


    何も主張しないけど雰囲気が素晴らしい日本庭園を見ながら、待庵へ。

     


     


    めちゃくちゃ小さい。想像以上の小ささ。2.5畳くらい。これまでの茶室の最小だった4.5畳をさらに小さくしたのだそうで。

     


    ただ、天井の設えや構造的に2.5畳としては広く感じられるつくりになっています。

     


    また、茶室に初めて窓がつくられたのも待庵だそうです。

     


    壁の素材や風合、窓のつくりや配置なども地のものと繋がり、また、侘びさびを伝えるのに適していると思います。

     


    素朴すぎます。素敵すぎます。

     


    この中で千利休と豊臣秀吉が話していたと思うと感動もの。

     


    「茶室の中に世俗的な身分の上下を持ち込まない。人間は本来身分の上下など無い。」

     


    そのとおり。世の中全部茶室で覆ったら良いのに。

     


    嬉しすぎて図面買っちゃいました。

     


     


    そういえばチームラボさんに行った時にも茶室がオフィスの中にあった。上記のようなことを思ってつくったのだという。おもしろい会社である。

     


    深い友情と信頼で結ばれていた花の名手・池坊専好と茶の名人・千利休の話が書かれた本として【花いくさ】がありますが、

     


    これはめちゃくちゃ良かった。池坊に行った時に売られていた本です。

     


     


    待庵は400年くらいの歴史があり、池坊は550年ですか。。。すごいものです。

     


    もちろん行きました。六角堂。

     


     


     


    日本の良い文化は何も変わらずに残っているものだなぁ、と。

     


    もっと感じ、もっと大切にしたいと思います。

     


  6. 2012.07.17

    アパレルメーカー(縫製業)のイワサキ様訪問@東大阪

    COMMENT (0)


    大阪にあるイワサキという高級婦人服を作ってるアパレルメーカーへ。

     


    日本のモノヅクリを勉強してる者です、と言うと会ってくれることに。

     


    会長と社長に現場をご案内いただき、熱い想いを聞かせてもらいました。

     


    【モノヅクリはヒトヅクリ】

     


    全ては良いヒトヅクリのための環境である、と。

     


    寮は近くで非常にきれいだし(8000円)、社員食堂も充実(260円)している。

     


    そして40年以上も前から教育を最重要と認識し、訓練学校を開設。

     


    昼は現場、夜は勉強。超難関の国家資格の技能試験も全員パスするらしい。

     


    【モノを作る工場】から【夢を創る工場】へ。素晴らしい経営者だった。

     


    4人1チーム制が非常に機能していて、魂も受け継がれている。

     


    イワサキでしか出来ないモノヅクリ。

     


    だから百貨店で売られているような有名メーカー(訪問時にはDAKSの品質管理責任者がいました)

     


    の仕事をしているのである。一着7万円くらいのものが平均らしい。

     


    イワサキにしかない道具もたくさんある。この縫い方をするならイワサキしか出来ない、と。

     


    ただ、道具と機械の違いはそれを作る人によって差が出ること。

     


    だからミシンなどの道具は持ってるだけじゃダメなんだよ、やっぱりヒトヅクリだね、と。

     


    全国から優秀な人が集まる。服作りをするならイワサキだ、と。

     


    もちろんメーカーもそうである。良い服を作ってくれるのはイワサキさんだ、と。

     


    営業マンはいない。良い服を作っていれば、自然と来てくれる、注文はしてくれる。

     


    ブランディングは何もしてない。コツコツと信頼を積み重ねてきただけ。

     


    一足飛びにはいかないものですね。でもかっこいい。

     


    先日、再度訪問させてもらった時におっしゃられていたコトバ。

     


    『日本に縫製業が残るなら最後はうちだよ』と。

     


    なかなか言い切れるものではないと思いますが、めちゃくちゃかっこよかった。

  7. 2012.07.15

    フェリシモ訪問(グラミンフェリシモ)

    COMMENT (1)


    先日、フェリシモ様に訪問させていただきました。

     


     


    バングラデシュ視察セミナーを企画した際に、

     


    ≪グラミン・フェリシモ≫http://www.felissimo.co.jp/kraso/act/earth/のプロジェクトについて、

     


    バングラデシュでお話を聞かせてもらいたい!とお願いをしていたところ、日本でお会いさせていただけることに。

     


    めちゃくちゃステキな会社でした。

     


    【ともにしあわせになるしあわせ】というコンセプトワードに従業員の人が愛着を持っていて、

     


    また、それを実践されているんだなぁ、と感じました。

     


    これまで思っていた概念を2つひっくり返されました。

     


    1つ目。良いものや良い活動はなかなか広がらないのでは、ということ。

     


    ハッピートイズプロジェクト(http://www.felissimo.info/toys/)という取り組みもそれを表す1つ。

     


    自分でぬいぐるみの手作りキットを購入して、自分で創作して、完成品を送り返す。

     


    お金も時間も労働力も提供して、貧しい子供たちにHAPPYを贈っている。

     


    これまで37000体以上のぬいぐるみが集まった。すごいことだと思いました。

     


    グラミン フェリシモ(http://www.felissimo.info/kraso/act/earth/2011/12/post-21.html)もそう。

     


    バングラデシュの地方の村で家内制手工業的に生地を生産している人たちから生地を買い

     


    日本で縫製をして、日本で売れるようにしている。その購入金額の一部が寄付される商品もある。

     


    グラミンフェリシモのカタログ1冊でびっくりするくらい売ってました。

     


     


    しっかり両方とも成果も出しながら、良いことが広がっていました。

     


    なんで良いことが広がるのか?

     


    ベタなコトバになりますが、【想い続けて、やり続けたから】なのでは?と。

     


    昨今はすぐに成果を求めたがります。すぐにダメだったら、次!次!!と。

     


    でも、本当に大事なことであれば、ずっと【続ける】のではないでしょうか?

     


    本当に想っていることなのであれば、ずっとチャレンジしながら、工夫して、どうにかするのではないでしょうか?

     


    短期的な成果が注目されがちですが、じっくり想いを熟成することが大事だと思うのです。

     


    2つ目。モノとお金を交換するのではなく、想いとお金を交換するということ。

     


    ネット通販は特に、

     


    『サイトと色が違うから返品したい!』とか『サイズが違うから交換したい!』という声は多少なりともあります。

     


    また、『すぐに届けて欲しい!』とか、『納期に間に合わせて!』という声も多くあります。

     


    でも、フェリシモの購入方法では、どの商品がくるのか分からない。(だいたい6パターンの中から1つ送られてくる形。指定は出来ない)また、いつ送られてくるのかも分からない。のです。

     


    その【モノ】ではなく、【想い】を購入している、という印象です。

     


    これもなかなか勇気が必要な売り方ですが、自分たちが届けたい想いをしっかり理解している方にしっかり売りたい!という想いがしっかり伝わってきます。

     


    特殊な売り方をすることで、ある一定のフィルタを通して、ステキなお客様で溢れる企業になっているのだと思います。

     


    もちろん【モノ】としての機能やデザインや価格がお客様に受け入れられるものであることに妥協はありません。

     


    良いものが広がるためには上記の要素も必要だからです。

     


     


    そこで感じたことは、このお話をしてくださった方が本当に良い人だったのです。

     


    パッと会った瞬間から分かるステキオーラを身に纏われていました。

     


    そこでハッと思ったことが、【お客様】と【会社(従業員)】はシンクロしていくのだな、と。

     


    どうやって【ともにしあわせになるしあわせ】を社員に浸透させ、実行させているのですか?

     


    と聞いたら、それは何か特別なことをするわけではなく、みんなの言葉だったり、行動だったり、

     


    日々の1つ1つがそれを創っているのです、とお話いただきました。

     


    お客様も良い人ですし、会社に所属している人も良い人!

     


    自分と同じ人をお客様として連れてくるのでしょう。

     


    だから、安いものしか売れない!とか、モールでしか売れない!という方は、

     


    自分もそうなってないか、自分の会社の人がそうなっていないか、自問してみていただければと思います。

     


    ステキな会社創りがステキな顧客創りなのだと実感しました。

  8. 2012.07.11

    香川の繁盛店と老舗(宝生堂、吉岡源平餅本舗、熊岡菓子、三友堂)

    COMMENT (0)


    香川県高松市と善光寺市の繁盛店と老舗をプラプラと。

     


    まずは高松の三越のちょうど裏手にある【三友堂】(HP無し)

     


    香川県高松市の老舗和菓子屋さんの三友堂は明治5年創業。

     


    女将さんに聞くと、明治維新で武士が鍛冶屋になったり、お菓子屋さんになったのだと言う。

     


    色んな老舗さんに行きますが、創業140年くらいが多いのはこの頃の武士が職を求めて商売をしだしたんだなぁ、と納得。

     


    だから老舗さんには武士の魂が残ってるのかもしれません。

     


    お菓子はこんな感じ↓↓

     


     


    次に三友堂の並びをずっと琴電方面に行くと出てくる吉岡源平餅本舗。

     


    お店に入ると、誰もいないなーと思っていたら、

     


    『おおばあば!お客さんだよーー!!』とかわいい小さい子の大きな声。

     


    すると、まさに≪おおばあば≫と呼ばれるにふさわしい気品溢れるばあちゃんが。

     


    『おおばあばなんですね!』と言うとにっこりして、『はい、ひ孫なんです』と。

     


    今は孫の代が暖簾を守っていて、6代目。おおばあばは4代目。

     


    ステキな家族経営の老舗さんである。カウンターの奥では商品を作られている。

     


    お菓子はもちろん源平餅。

     


     


    琴電に乗り込んで、香川で一番行きたかっためがねの繁盛店・宝生堂さんへ。

     


     


    まず店内に入ると、家族連れのお客様が多数来店中。

     


    邪魔しないようにお店の中をプラプラ。その間も店員さんとお客様の張りのある元気な声が聞こえてくる。

     


    店員さんみんな楽しそうで、それがお客様にも伝播してるように、お客様も笑顔である。

     


    フラフラしてると河田さんが出てきてくださり、ご挨拶。

     


    行くと伝えていなかったのに、めちゃくちゃ丁寧にご対応してくださる。

     


    店内を案内していただきながら、色んなことを教えていただきました。

     


    基本的には3倍。売場もアイテム数もメンテナンス道具も。さすが一番店。

     


    目の検査についても5m視力検査室を持っている。今は少ない売場で効率的に、となっているから小型測定機が主流。

     


    ただ、一番正確に視力が測れる5mの場所を確保している。95%か100%かの違いだと言う。

     


    せっかく5m検査をしていたのに、お客様に古いと言われたので、小型測定機も買われたのだという。どこまでこだわるか。

     


    またメーカーから色んなものをくれたり、買ったりするけど、自社の基準に満たないものは使用しない。

     


    そして自分たちで作り上げるのだと言う。POPもそう。メガネ姿の確認のビデオカメラもそう。

     


    などなど、自分たちの基準を明確にして、それに対する妥協は無し。

     


    お客様にしっかり伝えたり、自社で試行錯誤しながらこだわり抜く。

     


    そのためには人も必要。実際に平均のメガネ屋さんの2倍くらい人がいるみたい。

     


    大手やチェーンは効率化を掲げ、人手を減らしていく時代の中、そこは効率化を求めず、

     


    お客様のためにお客様と商品と向き合う時間と質を高めること。

     


    河田様からも『大手が人を減らしてるんだったら、中小は増やさないと。大手の逆をやらないと。』と教えていただきました。

     


    ほんとそう。そのためにしっかりお客様を呼んで、利益も出さないといけないけど。

     


    卵が先か鶏が先かみたいな話になってしまいますが、これからの中小企業が儲かるためには人を入れていかないといけないと思う。

     


    儲かるから人を入れることが出来るということも分かりますが、儲かるために人を入れる。

     


    この舵取りが大事になるかな、と。

     


    お客様に対するところや、自社が大事にしたいものに対しては非効率化しないといけないと思う。

     


    それ以外のところの効率化はもちろん必要だけど。これからは非効率化へ。

     


    それが差別化になる。人と人との触れ合いの中で、良いお客様が良いお客様を呼ぶ流れを創る。

     


    プロの商売人が徹底的に商品とお客様のことを知る。それ相応のお客様が来る。

     


    ココロを揺り動かされて、購入し、満足し、また良いお客様を連れてきてくれる。

     


    永く続く老舗や繁盛店はこの流れがある。良いお客様で満ちている。

     


    チラシも何回も見返して、勉強させてもらいます!

     


     


    もちろん商品構成なども抜群でした。

     


     


    高松を後にして、善光寺へ。

     


    善光寺の隣にある堅パンで有名な熊岡菓子店へ。

     


    こちらの熊岡菓子店さんも古く明治29年創業の老舗企業。

     


    こちらも家と店と作る場所が一体化している昔ながらの形態を残しているお店。

     


    道からフラッと見ると、

     


     


    こんな感じで堅パンが並んでいますが、1枚15円とか30円とか。

     


    お店構えが最高に良い感じ。四国八十八箇所のお遍路さんをしている人たちにとっては良いお休み処だと思われます。

     


     


     


    香川に行く際はうどんばっかり食べてないで、その地域の繁盛しているお店や老舗さんに行くと

     


    また違った深みのある旅になると思います。

     


    地域のこと、歴史、他のステキなお店などなど教えてくれます。

     


    そして人間味溢れる人との出逢いが一番の醍醐味。

  9. 2012.05.05

    差別化と非成長時代のマーケティング

    COMMENT (0)


    差別化って簡単。

     


    1人1人必ず違うから。だからどの企業もショップも差別化できてるはず。

     


    あとはそれぞれの人(企業)の良いところを伸ばしてあげる。

     


    自分が好きなものも、自分が好きな人も、違うだろうから、とことん【好き】にのめりこんだらいい。

     


    それは商品と顧客に密着することになり、商売繁盛に繋がる。

     


    答えはそこにあるんだろうと。

     


    そうすると、価格とか品揃えとかではなく、競争とかでもなく、

     


    ≪あんたから買うよ!!≫≪あんたが勧めてくれたものだから買うよ!!≫となるんだと思う。

     


    そうしたら、非競争になる。

     


    シェアの奪い合いではなく、顧客創造・価値創造になる。マーケットは拡大する。

     


    大企業ではなく、中小企業や個店がその役を担ってると思う。

     


    なかなか大企業は自分の【好き】に対して自由ではないから。

     


    すぐに数字に表れなかったり、急成長は望めないから。

     


    中小企業の好きなことしてるおもしろい会社が色んなことにチャレンジして、

     


    新しい顧客や価値を創造すると日本が元気になる。

     


    そんなおもしろい会社とかショップが増えると街が楽しくなる。

     


    売上アップや効率化は望めないかもしれない。

     


    非成長時代のマーケティングとはそういうもんなのかな、と。

     


    成長しているけど、苦しそうにしているより、微妙にしか成長してなかったり、横ばいでも、

     


    楽しくする方が大事。そうしてると、なぜか成長したり、ずっと永く続く企業・商売になる。

     


    この頃、そんなキラキラした会社様や商売人にたくさん出会えてる。(もちろん繁盛してる)

     


    ありがたいことである。

     


    大手さんは成長を義務付けられているから、海外に活路を見出すしかない。

     


    どうせなら、全部海外に行ってもらって、日本は中小企業で溢れたらおもしろいのかも!

     


    どこに行っても同じ商品が同じような価格で同じような販売方法で売られているようなお店はおもしろい?

     


    その土地土地によって違ったり、その時の気分によって色々提案してくれたり、

     


    お買い物に驚きと喜びを与えてくれるようなお店が良いな。

     


    でも、売れてくると、同じことをするようになっていくんだろうな(笑)

  10. 2012.02.22

    バングラデシュで活躍中の若手起業家・山口悠介氏講演会

    COMMENT (1)


    【バングラデシュで活躍中の若手起業家・山口悠介氏講演会】

     


    -若手起業家が志した国際ビジネスー

     


    ■講師    山口悠介氏

    ■日程    4月22日(日)

    ■講演時間 16:00~18:00 (受付15:30~) 懇親会  18:00~19:00

    ■申し込み方法roomtoread_kansai@yahoo.co.jp までお申し込みください。(会場のお席に限りがございますので、お早めにお願いします。)

    ■締め切り  4月20日(金)

    ■参加費   2,000円

    ■寄付金  本講演の参加費から懇親会の経費を差し引いた残額は寄付金といたします。宜しくご協力お願いします。

    (本年度、Room to Read Kansai Groupへ寄せられた寄付金は すべてバングラデシュのRoom toRead のプログラムへ送金いたします。)

    ■会場   日栄ビル(7F) 大阪市西区土佐堀1丁目4番8号

    ■講師紹介 株式会社わんピース 代表取締役 山口悠介

    前職、株式会社船井総合研究所で培われたビジネスノウハウを基にバングラデシュが得意とするアパレル関連の事業を展開する株式会社わんピース  2011年1月に立ち上げ。http://www.onepi.co.jp/concept/

     


     


    山口悠介氏は27歳で異国の地、バングラデシュで海外ビジネスを興されました。

     


    バングラデシュに単身乗り込み、頼りになる者もなく、現地の言葉も話せない中、ご自身でアパレル工場を開拓。

     


    現地の人と心の触れ合いを大切にし、大企業が入り込めない手付かずの地域で一人一人と信頼関係をつくりました。

     


    心の繋がりで多くの企業が出来なかった高品質の商品生産、小ロット体制を築き上げられました。

     


    現在、大手アパレルショップなど多くのアパレル企業が山口氏の動向に注目しています。

     


    山口氏の実績と行動力は新聞、テレビなどメディアにも取り上げられ、日本のアパレル業界では日に日に大きな存在となってきています。

     


    2011年12月には来日されたバングラデシュ国務大臣と対談され、日本とバングラデシュを繋ぐ役目も託され、将来を嘱望される若手起業家です。

     


    この度、Room to Readの活動に共感していただき、チャリティ講演会が実現いたしました。バングラデシュの現状を学べる大変貴重な機会となります。

     


    【バングラデシュ】【海外ビジネス】【起業】【アパレル事業】にご興味のある方、そして山口氏の経験談から様々な気付きを得て、学びたい方、ホットな情報が欲しい方、是非、多数のお申し込み、ご来場をお待ちしております

     


    Room to Read Kansai Group

     


     


     


     


     


     


    楽しい講演会になると思います!是非、ご検討ください。

  11. 2012.02.05

    日本のモノヅクリ カイハラ様

    COMMENT (0)


    広島県福山市にあるカイハラ様(http://www.kaihara-denim.com/index.html)を訪ねました。ブルーデニムの分野で国内No1のシェアを誇る企業様です。貝原会長にカイハラやモノヅクリに対する想いをお聞きしました。

     


     


    日本のモノヅクリが世界と戦っていく上でのポイントをお聞きしたところ、新商品開発、品質の再現性、納期、アフターサービスの4点をお話いただきました。

     


    デニムのトレンドを創っていこう!世界のトレンド作り!世界一のことしかやらない!という会長のお言葉からその決意と想いが伝わってきました。やはりそういう想いがなければ、価格競争になってしまったり、すぐ真似されたりするのだろうと考えさせられました。

     


    そして一番失敗している会社だと誇りを持ってお話いただきました。失敗の数が凄かった。。。そのチャレンジ精神が良いモノヅクリを推し進めているのだな、と。

     


    世界中のメーカーに自分たちでプレゼンをしに行く。ダイレクトマーケティングを実施されているということ。間に商社などを通すことはしないのだそうです。自分たちが直接行って、ニーズを聞いたり、動向をうかがったり、そして提案をする。プロだからこそそれをやらないといけない、と。

     


    また、会社の歴史は資料館(糸一筋の資料館)がありまして、そこで詳しくご説明いただきました。

     


     


    創業の頃から、不便なところで起業したから、それでも来てくれるモノを作ろうという意識が高かった。のだと言います。それが社訓の【桃李不言下自成蹊】という文字に表れているのかな、と想いました。商品の根本的な価値で勝負しようという心意気を感じます。その【桃李不言下自成蹊】の碑の後ろには綿が育てられています。原点を大事にする意識がしっかり伝えられているのだと感じました。

     


    会社が傾きかけた時に紡績会社からデニム作ってくれない?と言われた時、1週間東京の若者たちが穿いていたデニムをずっと観察・研究し、そこからフィリピンでデニムの織機があるという話を聞いて、写真2枚を撮って、そこから織機を手作りで作られたというのです。機械を買ったのではなく、写真を見ながら自分たちで作っていったのです。そこからカイハラで使われている機械は自分たちで作るようになったのだと言います。0から1を作り続けてきたカイハラのDNAが世界と伍して戦えるモノヅクリを支えているのだと思いました。

     


    【一本の糸で社会に限りなき幸せを---それが貝原のねがいです】

     


    カイハラの方々は先代・先輩に対する感謝の想いを非常に強く持っていらっしゃいました。そしてその想いに恥じないように原点をしっかり見つめながら、世界一の商品を作っていく、という想いを胸にモノヅクリをされているのが印象的でした。

     


    このような機会をいただきました貝原会長に感謝。

     


  12. 2012.02.05

    日本のモノヅクリ 坂本デニム様

    COMMENT (0)


    広島県福山市にある坂本デニム様(http://sakamoto-d.co.jp/)を訪ねました。デニムの染色を専門とされている創業120年の企業様です。坂本量一社長に坂本デニムやモノヅクリに対する想いをお聞きしました。

     


    デニムの生産量はピーク時の1/3。10年前の半分。リーマンからさらに3~4割減ったという厳しい状況の中、どのようにして日本でしか出来ないモノヅクリを究めていくのか、そのヒントを伺いました。

     


    元々昭和50年代、なぜ日本のモノヅクリが世界一と評されるようになったか。

     


    それは、熱心なやり取り、誠実さ、日常的に改善していたから。何かを意識してなったわけではない。日本人は社長以下一丸となって創意工夫していた、と。欧米では工場で働いている人のモチベーションや創意工夫という文化がなかった。その理由は詳述しませんが、日本は単一民族であり、意思疎通がうまかった点が奏功したと思う。

     


    そして、日本が欧米に追いついたわけです。一緒のレベルにはなった。さて、その後。その後が凄かったのだと教えていただきました。

     


    付加価値と差別化。ここでジャパンブルーへの帰結があった。日本人のDNA、日本人として藍色が好きという民族性。それは糸の開発と色の研究という形になって表れる。機械では出せないと思われていた手作りの温もりを感じさせる生地をどう作るのか、天然染色の藍色にどこまで近付くことが出来るのか。その飽くなき追究が他の追随を許さないところになっていたのだと。

     


    大手のデニムメーカーさんはやはり量販ライン(ある程度安い価格である程度の品質)を求められるので、そこではなく、本当に分かってくれる対象をターゲットとしたモノヅクリをしていらっしゃる。人件費の高騰や円高など外的要因が大きくなり、日本のモノヅクリが厳しくなっている中でも戦えるモノヅクリ。

     


    どこの業界でも同じような問題を抱えているのではないかと思う。そして選択肢としては、高付加価値、低コストを推し進めることになる。低コスト化を推進するために一番良くある選択肢は日本から出るという選択。けれどもこれでは【企業は残っても国が廃れる】そうではない道。日本でやるには?日々の改善は当たり前。

     


    コストを下げるのも科学的根拠を持って取り組まなければならないと教えていただいた。坂本デニム様では、海外移転やリストラではなく、薬剤や蒸気などのコストを下げ、同時に省エネへ舵を切られたのである。

     


    しかも少しの改善ではない。やはり2桁数字が変わることを追い求めないといけない、と。染色では重油を大量に使う。従来では温めながらしていた工程を常温で出来ないか?と考え、試行錯誤する。また、薬剤を使用せずに水だけで洗浄することはできないか?と考え、試行錯誤する。

     


    今の量販ではないメーカーが求めるもの。デザイナーが求めるもの。それは再生可能な世界の実現。環境配慮。その想いに応える形で試行錯誤は続けられて、今ではさすが日本のモノヅクリと言われるところまでになっていらっしゃる。

     


    もう1段階のブレークスルー。コストを下げて、環境配慮もする。日本はさすがだな。と思われたい。

     


    どの業界でもそうだけど、業界の慣例や常識的にムリというお話によく出くわす。ただうまくいっているところはその壁を突破するために努力を続けている企業なんだと思う。『いやー、それはこの業界ではムリだね。常識的に考えてもそれはダメだ。』という言葉が出たら、そこが狙い目である。どの企業もそう思っているのであれば、ブレークスルーした時の差別化は大きなものになる。

     


    中国やバングラデシュのモノヅクリも見てきたけど、やはりこのレベルのところにまでもっていくのは難しいと思う。現状ではより安く、品質を高める、というレベルであり、独創的な工夫や視点によって、付加価値を付けようと企業一丸となってやっているところはあまり聞かないし、そのようなニーズも切羽詰った状況もない。

     


    環境配慮というのも、オーガニックコットンを使っているだけというのでもダメ。それを染めるためにどれだけの重油を使っているのか、洗剤を使っているのか。そこをも配慮していかないと。また、坂本デニム様では社員食堂で出たゴミや家庭で出たゴミは生ゴミ処理機で肥料にされている。それを綿畑に撒いていらっしゃるのである。しかもしれが当たり前。環境配慮だからやっているのではなく、当たり前のこととして取り組まれている。私たちがお邪魔した際にもみなさま当たり前のように全員席から立ってご挨拶いただいた。

     


    やはりそのような企業文化があってのモノヅクリだと思う。

     


    本気の人たちが現場バリバリでモノヅクリに取り組む姿勢、業界の常識や慣例に囚われないチャレンジ精神、それを良しとし社員一丸となっての企業文化の体現。

     


    このような機会をいただいた坂本社長に感謝。

  13. 2012.01.15

    自由に楽しんだもの勝ち

    COMMENT (0)


    ペットショップでの出来事。

     


    そこはリアル店舗(3店舗)もネットショップも行かせてもらっておりますが、全店舗昨対クリアということで素晴らしいことだと思います。

     


    ネットショップで昨対をクリアするのは業界自体が成長期なので、当たり前だと思います。

     


    ただ、ネットショップ業界も今の成長率を見ていますと、成長期から成熟期に入ってきているな、と感じます。

     


    また、大手の本格参入や競合の一点突破などで苦しい戦いを強いられる可能性も高くなります。

     


    ライフサイクルが進むと広告におけるパフォーマンスも低くなっていきますし、価格競争も激化しています。

     


    ペット業界のネットショップであれば、商品名で検索されて価格競争になるパターンが当てはまります。

     


    これからの中小企業のネットショップ(リアル店舗でも)が目指すべきは?

     


    ロングテールの中でショート・ミドル・ロングと分類されますが、

     


    中小企業のネットショップは【ミドル】を最大化させていかないといけないと思われます。

     


    ショートヘッドは価格競争になり、大手のものになります。

     


    ロングテールはいかにコストを省力化できるか、という勝負になります。

     


    ミドルボディこそ価値を伝え、お客様のニーズを喚起し、売り筋として利益も残しながら、

     


    売っていくことができる領域になりそうな気配がしています。

     


    そのためにやるべきことは【プロ化】と【楽しむこと】です。

     


    その商品がだれにとってどんなときにどういいのか、それはなぜなのかを伝えるのはもちろんのこと、

     


    ニーズ別やシーン別などお客様と密着する提案・フィールドを創ること。

     


    そしてそのお店、人、商品に対するコンテンツをどんどん発信していくことが大切です。

     


    品揃えが多ければ勝てる時代がありました。

     


    これからの中小企業はそれにコンテンツをプラスしていかないといけません。

     


    よりセグメントされるようになると考えられますが、自分がプロとなれる場所。

     


    プロでなければ他のショップと同じと見られたり、商品を再度検索されて価格の安いところで買われます。

     


    ここで買った方が良い。○○のことだったら、ここだよね、というところまでもっていかないといけません。

     


    そのためにもセグメントは必要です。全部が全部プロにはなれないので。

     


    そして楽しんで取り組める場所でとことんこだわる。ということが大事になりそうです。

     


    主体が楽しんでないと、受け手は入ってきてくれないですし、広がりもしません。

     


    そして楽しんでいると、色んな工夫や、よりお客様のことを思う気持ちが芽生えます。

     


    お店が主体となってまずは発信し、その後お客様や消費者も巻き込んでのコミュニティ化が進む、

     


    という流れを目指して、どこにでもある商品だけど、価格競争に巻き込まれずに売上・利益を上げていくモデルを創り上げたいと思います。

     


     


    楽しむことで業績は上がるのではないかとこの頃考えています。

     


    この頃、業績が上がっている企業や永く続く企業を見ていても、楽しんでいます。

     


    業績が上がっている企業は忙しいとか辛いことももちろんありますが、

     


    忙しいけど楽しい、辛いけど楽しい、というプラスαの転換が出来ているな、と思うわけです。

     


    うちの会社でも良く働く人がたくさんいますが、めちゃくちゃ忙しいけど楽しい、というのが

     


    一番成長するし、人様のお役にも立っているのだと思います。

     


    そのためには自由であることも重要なキーワードだと思います。

     


    自由であることも業績が上がっている企業のキーワードになっている気がします。

  14. 2012.01.14

    京都老舗巡り

    COMMENT (0)


    京都老舗巡りをしてきました。

     


    その前になんで老舗を巡るのか。

     


    たんに好き。というのが一番ですが、学ぶところ・気付きが多いから。

     


    長年にわたって商売を続けてきている企業というのには何かある。

     


    もちろんそれに気付けないこともあるし、見当違いのこともあるが、それはこちらの勉強不足。

     


    100年を越える企業を老舗と仮定するなら、戦争を経験してる。150年を越える企業は幕末・維新を経験してる。

     


    恐慌や不況も何回も経験してると思う。でも続いてきた。

     


    とても運とかその時の流れ、流行り廃りというものではない。

     


    色んなことを気付かされてきた。

     


    まず老舗はその町、従業員、お客様、関係者(仕入れ先など)から愛されている。

     


    みんなその会社のことを我がこととして想っている。

     


    大切にしている企業文化がある。それがお店と従業員に滲み出ていることが多い。

     


    お客様を選別することは基本的にはないが、商品やサービスについてはとことんこだわっている。

     


    だからこそその商品・サービスに合うお客様しかいなくなるが、永く良い関係が築ける。

     


    当たり前のことをずっと続けることの大切さと凄さも共有されているし、実践されている。

     


    短期的な視点や業績というところからの発想ではない。

     


    そして感謝する心、雰囲気がある。

     


     


    その他にもいろいろとあるのだけど、そんな風にありたいという想いと、どうしたらなれるのか、という想いで巡っているのである。

     


    さて、まずは京都の【尾張屋】というお蕎麦屋さん。http://www.honke-owariya.co.jp/

     


    創業1465年なので、まだ室町時代。すごい歴史。

     


     


     


    老舗さんの名物には物語があることが多い。商品の名前にしてもそう。

     


    またこうしてほしいというこだわりを伝えてくる。それは食べ方であったり、所作であったり。

     


    それはすぐに考えて短い時間で答えを出さないといけない今とは違う重みと趣がある。

     


    出入り口の戸はみんなの開けたり閉めたりと店主の掃除で磨り減っている。

     


    そういうのが信用力なんだと思う。表には出てこないレビューなんだと思う。

     


    さて、その後【田中直染料店】へ。http://www.tanaka-nao.co.jp/

     


    創業1733年の染料屋さんである。

     


    アパレル関連や着物、祭り用品などに携わらせていただいているので、染めについては知っておかなければならない。

     


    お客様が何組か先にいらっしゃった。その方々とのやり取りを聞いてみる。

     


    そうすると色んなこうありたい、こうしたいという要望を伝えている。

     


    どうすればいいのか?どの商品がいいのか?どういう方法がいいのか?

     


    それに対して分かりやすい言葉で1つ1つ丁寧に答えている。

     


    効率は悪いと思う。1人1人丁寧に接客をしているわけだから。

     


    でも、染めに関するあらゆることは圧倒的な専門的知識や商品で応えてくれる。

     


    また出版や教室などを展開して、染めの良さや裾野を広げようともされている。

     


    専門店の小売業のあるべき姿の1つだな、と。

     


    次はいけばなの根源【池坊】へ。http://www.ikenobo.jp/

     


    歴史に刻まれてから550年の節目の年。今550年祭を開催中である。

     


    日本の美の1つだと思う。

     


    【花いくさ】めちゃくちゃ良い。

    http://www.amazon.co.jp/%E8%8A%B1%E3%81%84%E3%81%8F%E3%81%95-%E9%AC%BC%E5%A1%9A-%E5%BF%A0/dp/4041100690

    深い友情と信頼で結ばれていた花の名手・池坊専好と茶の名人・千利休。ところが、秀吉の怒りを買った利休は、非業の死を遂げる。花をも捨てかけた専好だったが花の力で立ち直った。しかしその後も、専好のまわりの罪なき人たちの命が失われていく。怒りに震える専好に、秀吉への復讐のまたとない機会が訪れる…。池坊専好と千利休感動の歴史ドラマ。

     


    260年の歴史を誇る暖簾の老舗【みす武】http://www.misu.co.jp/にふらっと立ち寄り、

     


    その後、お香の老舗【松栄堂】へhttp://www.shoyeido.co.jp/menu.html

     


    300年を越える歴史を持たれており、京都の神社仏閣に商品を納めている。

     


    中に入ると良い匂いがお出迎えしてくれますが、由緒正しき神社仏閣の名前が彫られた

     


    木々が飾られてあった。これこそ本当の信用力。

     


    最後は小腹が空いたので、【とり安】へ。

     


    めちゃうめぇ。親子丼びびった。夜でも定食してるし。安いし。

     


    聞くとそのお店は新しかったのですが、隣にある肉やさんは100年を越えているということ。

     


     


    どんどん開拓していこー。

  15. 2012.01.08

    鎌倉と野毛の老舗&繁盛店巡り

    COMMENT (1)


    いざ鎌倉。

     


    1月4日夜、藤沢で仕事だったので、日中は古都・鎌倉へ。

     


    まずは鶴岡八幡宮の入り口!

    鶴岡八幡宮へ通じる産道を中心に左右に老舗感たっぷりのお店が並んでおりました。

     


    鳩サブレーで有名な豊島屋。めちゃくちゃ繁盛してました。http://www.hato.co.jp/index.html

     


    特に行列だったのは、下記2店舗。

     


    うなぎ屋【茅木家】(http://r.tabelog.com/kanagawa/A1404/A140402/14009260/

     


    ホームページが無いのが粋である。

     


    次にわらびもちとお蕎麦屋さんの【段葛 こ寿々】(http://www.kamakuratoday.com/meiten/kosuzu.html

     


    お昼ごはんはカヤックが運営するBOWL(http://bowls-cafe.jp/)へ。

    こちらもやはり流行っておりました。

    ただ、客単価1500円くらいするどんぶりカフェで、お客様の途切れがなかったら儲かるなー、という感じ。

     


    鶴岡八幡宮で去年の感謝を伝える。

    神社に行って、お願いごとをするのではなく、感謝を伝えるのです、とお祭り屋さんの専務に教えてもらいました。

     


    ということで、去年の感謝と今年の誓いを伝えしました。

     


     


    ちょっと江ノ島電車に揺られて長谷まで移動。

     


    長谷寺で、大黒堂(鎌倉・江ノ島七福神の1つ)を拝む。

    神社にもお寺にも行けるのが日本人の素晴らしいところである。

     


    長谷寺は参拝するのにお金がかかるが、それでも納得くらい庭園が整備されていて、

     


    小丘になっているので、湘南の海が一望できる。

     


     


    鎌倉大仏がある高徳院へ。

     


    でかい。

     


     


    大仏さんを出たところにあるお店がすごかった。

     


    山海堂商店。http://www1.kamakuranet.ne.jp/sankaido/

     


    武器の専門店。(もちろんレプリカだけど)

     


    店内には武器が所狭しと陳列されており、ワンピースの尾田さんや映画関係者が

     


    デザインや製作をする際の参考に来られるのだという。

     


     


    いやはや。

     


     


    さて、1月5日は野毛(桜木町)へ。

     


    お昼ごはんはコディベーカリー(http://www.geocities.jp/coty_bakery/

     


    創業95年で色んな雑誌にも取り上げられている。メイン商品はシベリアと甘食。

     


     


    永く続く秘訣は?と聞いたら、『夫婦円満』というこちらが幸せになる素晴らしい答えが返ってきた。

     


     


     


    夜は上司と後輩と野毛の街を探索。

     


    今、野毛は日本で一番おもしろい街である!と上司が豪語していました。

     


    そして旨い飲食店の見つけ方を指南。

     


    看板はシンプルに!奇を衒わずに、店名を堂々と大きく。それが自信の表れになる、と。

    そしてそこに入っていくお客様や入っているお客様を見ること。地元の人でコストパフォーマンスを厳しく見る人たちが常連になっていたら美味しくて安いはずである。

     


    今回は行くのが遅かったので入れなかったですが、【焼肉 大衆】http://r.tabelog.com/kanagawa/A1401/A140102/14000451/てっぱんらしい。

     


    そして入りましたのが、焼き鳥屋さんの【末広】http://r.tabelog.com/kanagawa/A1401/A140102/14000551/

     


    店内満員だったのですが、常連とおぼしき人が席を空けようとしてくれました。

     


    それを見て上司・藤崎は『いつもこのお店に良くしてもらっているから、席を空けようとしてくれるんだよ』

     


    とポツリと呟きました。良いお店には良いお客様がいる。

     


    良いお客様とステキな大将で創られる空間はまさに相客吟味が自然に成り立っているお店でした。

     


    なんでもうんまっ!!

     


     


    そして夜も更けるといつも ↓↓ こうなる上司でした。

  16. 2012.01.07

    2012年に想いを馳せて

    COMMENT (0)


    【2012年の目標】

     


    【今のお付き合い先様の目標達成】と【後輩に自分を越えてもらう】まずはこの2つ。

    今の自分を形作ってきてくださったお付き合い先様の目標達成に全力を尽くすこと。たぶんそれをやり続けたら、次の道が見えてくるんじゃないかな、と。

    お付き合いさせていただく会社の数が増えてくると、どうしてもかけれる時間、密着度などが自分の思う自分の姿と乖離しだした。それで迷惑をかけたことも多々あった。だからこそ今一度今お付き合いしていただいている会社様の目標達成にとことんこだわろうかと。

    後輩に自分を越えてもらうのは、会社に対する恩返し。後輩に対する恩返し。役職者であれば、自分を越えてもらう人を育てるのは使命の1つだと思う。越えてくれそうな存在のやんちゃな後輩もチームに2人いるし、達成できると思う。

     


    そして、

    【バングラデシュ】【キューバ&メキシコ】【ベナン】【ブラジル】の視察ツアーの開催。

    バングラデシュには2月18日~21日で行きます!一緒に行きましょう!!

     


    【プライベートの目標】

    【スキューバ】【カヌー】する!

    【狂言】【オペラ】みる!

    【美ら海水族館】【鹿児島】いく!

    【英語】やる!

     


     


    さて、2012年に想いを馳せますと。

     


    今まで以上に【とんがり】が大事になると思います。

    事業ドメインでもブランディングでも。集客アップでも利益アップでも。

    WEBやテクノロジーの発展で、とんがっていてもビジネスとして成り立つようになりました。

    集客もとんがることで成すことができるようになります。しかも、勝手に。

    こっちから何かをするということをしなくても、≪極めるとやってくる!≫ということになりそうです。

    自分の好きな領域に絞り、お客様に自分の誇れる商品・サービスを提供することが価値や共感を生み、独自の領域を創り上げることになります。

    お客様との密着度も高くなりますし、リソースが限られている企業でも絞り込むことで可能になります。

     


     


    【1to1の進化】も進むと思います。商品政策を考える際に、お客様の心理や背景、環境、価値、予算などなど色んなことを考えます。

    それがスマホやテクノロジーの進化によって、個人の感情のデータや行動のデータが把握・収集できる流れになってきています。

    そのことでより顧客密着したMDや商品企画や商品提案が出来るようになりそうです。

    昔、地域社会がしっかり成り立っていた頃は、どこのだれがどういう気持ちか、地域の中ではみんな知っていたのです。その中には思いやりや助け合いの心がありました。

    それが形を変えて出現してきているのかな、と思います。

    昔は商売人の勘が1to1を成り立たせていました。これからはそれを補助する形でテクノロジーを駆使するようになると思います。ただ、やはりお客様のことを真剣に想い商売人の勘を磨いていくことが一番だと思います。

     


    【無マーケティング・無営業】になるのか!?というところも注目しています。売り手主体のマーケティングは厳しくなっていきます。

    お店や会社都合からお客様都合へシフトできるのか。売り手発想のマーケティングから脱却したところが、お客様と企業・商品がピタッとくっついた素晴らしいマーケティングが展開できます。それは意識してやっているものではなく、自然になっているも。

    だからこそ、営業もなくなっていくのでは!?と思っています。

    SocialAgeでは、本当に良いものは自然に人々の手に届くようになると思います。売れるものは勝手に売れる。売れないものを売れるようにするような営業はなくなっていきます。

    あと、売り手主体の言葉もなくしていかないといけません。顧客管理とか囲い込みとか、仕事取ってくるとか。自分がそうされたらイヤな言葉を通常の仕事の中で使っているのも警鐘と捉えておいた方が良いのかな、と。

    やはり本当に素晴らしい企業や商品が栄えていくと思います。

     


    人の在り方としては【ありのまま】がキーワードになるかと思います。

    自分を繕うことやごまかすということができなくなっていきます。あと言行一致させないといけません。ありのままでいれない人はソーシャル疲れや離れを引き起こすと思います。

    これは会社も一緒。言ってる事とやってることが違えば信頼は知らない内に失われていくと思います。会社もありのままを素直に出していくことが良いと思います。

     


    一番大事なのは【企業文化】

    去年6月のインハナツアー(http://www.mcho-mcho.com/ichibanten-hanjouten-shinise/web/inhana/参照)以降ずっと想っているのが、このこと。

    それは去年9月のアメリカ視察ツアーでグーグルやザッポスに訪問して確信になりました。

    これからはルールやマニュアルで統率された企業やサービスは朽ちていく。そうではなく、企業文化に根ざして、個々がプロとして自由にお客様や関係者のために自分を磨き、商品・サービスを提供していく姿が望ましいのでは、と。そこに感動が生まれ、SocialWaveが湧き起こる。ソーシャルメディアやコミュニティはコントロールできないし、するべきものでもない。今までの企業や人の積み重ね、またその寄って立つ所(企業文化やその人の文化)が主体+客観的に表現される場所なんだと思う。

    業績の上げ方も問われる時代になりました。企業文化がしっかりしていないと、目先の数字に目がいき、取り返しのつかないことになる可能性も大きくなりました。企業文化を創れる人がリーダーになり、そこに共感した人の集団であることが伸びる企業のポイントとなりそうです。

     


    お客様からも社員からも関係者からも愛される企業がリードしていく。

    そんな会社様と共に歩み、おもしろい仲間と共に歩み、【今のお付き合い先様の目標達成】と【後輩に自分を越えてもらう】という目標を達成できるように行動あるのみ!

     


    今年もよろしくお願いしますっ!!

  17. 2012.01.07

    2011年総括

    COMMENT (0)


    【2011年総括】

     


    ≪1月~3月≫

    ETICやRoomtoReadなどの社会貢献活動にも参加し始めました。もともとNPO、NGOに参加したかったということもあり、ちょっとは社会に貢献できる力もついたかな、と思いまして。

     


    ザッポスセミナー(石塚さんありがとうございます)やソーシャルセミナー(湯川さんありがとうございます)など開催し、これからの企業が目指すべきところ、業界が進む道なども考えました。

     


    会社の人としてはフロー研修を受けたり、会社の全社プロジェクトであるグレートカンパニー創りPJに参加しました。特にグレートカンパニー創りPJはうちの会社の方針創りのようなもの。少人数でのPJでかなり大変でしたが、貴重な経験をしました。

     


    ≪4月~6月≫

    BBQや花見やスポーツ大会で御バカになる一面を覗かました。会社の仲間もプライベートな仲間も良く遊び良く学び。

     


    中途採用フェアに参加したり、日経MJの一面に載ったり。誰かにメッセージを伝えたり、外に発信することの難しさも知りました。

     


    ≪7月~9月≫

    加賀旅行に行ったり、東北に行ったり、ねぶた祭り行ったり。加賀の老舗店舗を巡り体感し、気付きを得る旅に後輩を強制連行。東北は必ず見に行きなさい、という上司の想いを受け、東北へ。その時、何をすることが一番良いのか、常に意識して、実際の行動に移さないといけないと。

     


    ムハマドユヌス氏の講演会行ったり、ガイアの夜明けにお付き合い先様が出演したり。ソーシャルビジネスがキーワードだったような気がします。

     


    無印の部長と勉強会したり、アリババの取締役にお願いをしに行ったり、オプトの会長の海老根さんとセミナーしたり。みなさん本当に凄い方々なのにステキでした。

     


    斉藤徹さんや林信行さん、イケダハヤトさんとお話させてもらったり。少し先の未来を考える時にヒントになるようなことがたくさん学べました。TechWave大阪塾に感謝!!

     


    野球部同窓会で野球したり、すべらないメンバーでスベる話したり、リンキンパークのライブ行ったり、ビール飲んで社会貢献したり、MGしたり。プライベートも仕事も充実しているという状態を創り続けるのが大事だと実感。

     


    ≪10月~12月≫

    繁盛店交流フェアで経営者の方々と一晩夢を語り明かしました。武田隆さんにも来て頂いたり、夜中大空の下BBQして、焚き火して、プロジェクターを外に持ち出して、夢を語り合ったり。毎年仲の良い経営者様が一同に集う会。一年間の感謝を伝える場。本当にありがたい。

     


    上海で視察セミナーしたり、トニーシェイの講演会行ったり、バングラの国務大臣と会談したり。かなり国際的な感じになりました。上海のヤマト運輸、アリババを始めとして今の中国でビジネスをするのなら、どういう心持ちでどうしていったらいいのか、色んな学びがありました。ザッポスのトニーシェイの話を実際に見て聞くことが出来ることの意義。ダイナサーチの石塚さん、ルームトゥリードの松丸さん、関わっていた皆様に感謝です。バングラの国務大臣がうちの会社に来てくださり、色んな話をしました。うちの会社の担当が私だったので、今後に活かすことを考え、日本とバングラを繋ぐ役目を少しでも果たして行きたいと思います。

     


    人間様やセカイカメラの井口さん、フィールオンの横井さん、ボーテカムの安達さんと会わせてもらう幸運に恵まれました。大きな可能性とうねりを感じました。個人的には人間の行動と感情のデータをどう取得し、マイニングし、活かすのか。そしてその密着度はどのくらいなのか。そしてそれが実現された時にはどんなことが起こるのか。考えるとワクワクしました。

     


    上司に講演会してもらったり、海釣りしたり、新卒採用のお手伝いしたり。私が所属しているNGOで上司に地域活性化の今というお題でお話してもらいました。友人もたくさん誘って上司をお披露目しました。自分の友達にも会ってもらいたくなるようなおもしろい上司を持ててハッピーです。海釣りは今年のプライベートのやりたいことリストに入れていたので、男としての生き様が超かっちょいい人に海に連れて行ってもらったのでハッピーでした。

     


    北海道旅行したり、同期会したり、大事な人の送別会したり。たくさん御バカなこともしました。

     


    ≪まとめ≫

    2011年も色んなステキな人たちに助けられて、楽しく過ごすことが出来ました。

    本当に感謝!!!

  18. 2011.11.25

    自由で伸びてる会社

    COMMENT (0)


    昨日はとある奈良の会社様で打ち合わせ。

     


    そこの会社のスタッフの方はほとんど全員が経営者感覚で取り組んでいらっしゃる。

     


    自分たちで考えたり、改善したり、提案したり。

     


    そうするのが当たり前だけど、そうなってほしいなぁ、と思っている経営者の方も多いのではないかと思う。

     


    目標を明確にしてあげて、働きやすい環境を創る。

     


    それぞれのスタッフがそれぞれのスタッフを思いやる空間になっている。

     


    そしてかなり自由。これも働き甲斐のある環境を創るには大切なポイント。

     


    経営者の方はその環境作りと業績が絶対に上がるポイントをメインにされている。

     


    管理しないと大人がしっかり働いてくれないというのは、何か違うような気がする。

     


    管理しなくても、圧倒的に業績を伸ばしている会社もある。

     


    ザッポスしかり、ブラジルのセムコ社しかり。(ずっと注目している自由かつ成長している企業)

     


    その会社様も【やる事はきちんとやり結果をだすが、それ以外の必要のないルールは作らない。(日本の企業ではかなり少ないので、僕がその企業になります)】

     


    と明言している。

     


    一緒にアメリカ視察に行って、グーグルやザッポスの本社を見て、帰ってきたらすぐに取り入れる。ということもされた。

     


    働かれている方がほとんど女性なので、今は託児所を会社の中に作ろうかと取り組まれている。

     


    今伸びている、そしてこれからも伸びるであろう会社のポイントが感じられるのではないかと思う。

  19. 2011.11.24

    キュレーション

    COMMENT (0)


     


    先日のトニーシェイ来日公演の中で石塚さんが言われていたことにハッとしました。

     


    『ソーシャルな時代の力を責任をもって行使すべき。』

     


    『だから企業のメッセージで消費行動を変えないといけない。』

     


    Social Ageというものを考えるきっかけを与えていただいた石塚さん。

     


    ソーシャルとは主権が生活者・消費者に移ったというパラダイムシフトである、ということも教えていただいた。

     


    斉藤徹さんの【ソーシャルシフト】この本も必読ですが、

     


    今の生活の中で99.996%はスルーされる情報である、ということが書いてました。

     


    そんな中で大事になってくるのが【キュレーション】なのではないかな、と思っております。

     


    世の中に埋もれた本当に良いものと出逢う可能性を高めるとも思ってます。

     


    参考→http://social-shopping.jp/archives/1494

     


    本日の朝、プロとして特定業種でコンテンツを書いていらっしゃる方から、

     


    ユニークユーザーが3倍になりました、という報告を頂いた。

     


    良質なコンテンツを提供されている方にアクセスは集まるのだと思う。

     


    TechWaveを主幹されている湯川さんも【Contents is King】とおっしゃられている。

     


    商品のことをとことん知っている本当の商売人が良質なコンテンツを提供すると、

     


    素晴らしい商品作りをすればお客様に伝わるという時代が来ると思う。

     


    最終的には周りの人が勝手に集客してくれるようにもなると思う。

     


    お客様の商品に対する価値も多様化の途中だけど、整理され、明確になっていく。

     


    小さい業種でも小さいテーマでも良いけど、それぞれベスト情報提供者が現れる。

     


    消費者の消費に対する意識も上がっていかないといけない。

     


    アマゾンみたいに商品数を最大化して、システマチックに行く方法もあれば、

     


    ザッポスみたいに顧客に感動を届けるというミッションの元、顧客密着化する方法もあれば、

     


    小さな専門店としては、良質な情報提供と良質なモノヅクリを推し進めるというのも、

     


    今後の道の1つではないか、と思う。

  20. 2011.11.23

    トニーシェイ講演会

    COMMENT (0)


    生活者に愛されるブランドを創っていかないといけない。

     


    「人の幸せ」と「企業の利益」はパッションがあれば共存両立可能である。

     


    それを体現しているのがザッポスであり、トニーシェイである。

     


    という石塚さんからの紹介で始まりましたトニーシェイの講演会。

     


    全てのお話・思考が【企業文化】がベースになっている。

     


    だからブレることがない。

     


    ≪HAPPINESSはビジネスモデルとして機能する≫素晴らしい言葉だと思った。

     


    【Waht is your Goal In Life?】WHY?WHY?をOver and Againしていくと、

     


    その全ての行き着く答えが【HAPPINESS】になったのだと言う。行き着くところはそうなんだと思う。

     


    成功するためにまず第一はCULTURE.全てはこの副産物で出来ている。

     


    ザッポスの全ての取り組みは全てCULTUREの副産物。

     


    だから細かく何をするとか、どうしてくれ、ということはない。

     


    時代の変化にも適応できるだろうし、お客様にGreat Experienceが提供できる。

     


    そしてProfit・Passion・Purpuseこの3つが揃い長期的で持続的な経済活動になる。

     


    ザッポスブランドを作るためのトライアングルは、

     


    ボトムからClothing(商品)、Customer Service(サービス)、Culture(文化)の3C。

     


    お客様には商品を買ってもらうことで、自社のサービスを体感してもらい、企業文化に共感してもらう。

     


    ということ。だから、商品だけ買ってもらって、サービスや企業文化を感じてもらえなかったら、

     


    その意味は半減するんだと思う。

     


    ただ商品だけをガンガン売る、お客様の顔は見えていない、どんな気持ちになったのかも分からない、

     


    という商売のやり方ではダメになっていくんだろうと思う。

     


    “I’ve learned that people will forget what you said,
    people will forget what you did,
    but people will never forget how you made them feel.”
    – Maya Angelou

     


    ですね。

     


    ≪妥協していくと企業文化が崩れていく≫

     


    これも大切な示唆。

     


    起業当初は良いけど、急成長して、組織が大きくなっていくと、

     


    企業文化が浸透しきらない、または少し妥協していく、という形になって、

     


    売上だけが大きくなって、社員からもお客様からも深く愛される企業ではなくなっていく、、、

     


    というのはあまりにも悲しく、そして厳しい未来に直面していくことになると思う。

     


    たぶんどこの企業もザッポスみたいに社員からもお客様からも愛される企業になれればなぁ、

     


    とは思っているけど、うちの会社はまだ、、、とか、売上がもう少し上がらないと出来ないや、、、となっているのではないでしょうか。

     


    どちらが先なのか。

     


    もちろんザッポスの真似をただ単純にするのも間違っていると思う。

     


    企業の独自固有の長所や経営者の目指すところ、信念、個性によっても形は変わってくると思う。

     


    ただ、ベースとなる考え方において、ザッポスの企業のあり方は非常に勉強になると思う。

     


    ≪ザッポスの奇跡≫か≪ザッポス伝説≫は必読だと思います。

     


    ザッポスに行った時の写真はコチラ